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ハイリスクの「がん患者」が総合病院で手術を受けるメリット

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週刊朝日#がん

 週刊朝日は手術数という客観的な指標を病院選びの一つの目安にしてもらおうと、2002年から「手術数でわかる いい病院」という企画を毎年続けている。

 肺がん手術数トップの国立がん研究センター中央病院に肉薄するのが、順天堂大学順天堂医院呼吸器外科だ。同科を率いる教授の鈴木健司医師は、総合病院の利点を指摘する。

「がん患者さんの高齢化が進み、高血圧、糖尿病、腎臓病などの持病(術前合併症)がある人が増えています。こうしたリスクの高い患者さんの手術は、ほかの診療科が充実している大学病院や総合病院のほうが有利です」

 鈴木医師が診る肺がん患者の平均年齢は75歳、手術を受ける患者の平均年齢が67歳。重い持病がある場合などでは心臓や腎臓、内分泌などの病気を専門とする医師を交えた幅広い治療戦略が必要となる。同院の手術数が増えたのは、こうした患者の要望に応えたからだという。

 患者、および治療法の多様化もあり、手術数が分散される現状を危惧する鈴木医師は、一度に多くの患者を受け入れられるハイボリュームセンターの必要性を訴える。

「韓国、中国では2千人の患者を診る施設があります。肺がん治療の質を上げ、若手医師を育てるには、日本にもそういう施設が必要です。将来は当院もその役目を果たすことができればと思っています」(鈴木医師)

※週刊朝日 2012年7月27日号


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