テコンドーの五輪代表選手、濱田真由さんは佐賀県出身の18歳。彼女の武器は、いわゆる「モデル体型」といわれる、すらりとした体格にあった。

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 今春、地元企業に就職した。実家から通っている会社の応接室で、少しはにかみながら話す姿は、とても素朴だ。

 174センチ、すらっとした長身に小さい顔。測ってみると8頭身だった。足も長くて、股下が83センチもある。足技が多いテコンドーでは、これが大きな武器となる。ジャージーは男物で、上はMサイズを、下はLLサイズを買う。

 3人きょうだいの真ん中で、それぞれ1歳ずつ離れた兄と弟がいる。テコンドーは小1から始めた。週2回の練習だけで、小3の時にはきょうだい3人そろって全国大会で優勝している。

 高校生の時に同郷のテコンドー元日本代表・古賀剛さんの道場に移り、今でも弟・一誓(いっせい)さんと通って、一緒に汗を流す。この日も、一誓さんにミットを持ってもらい、蹴りを繰り返していた。

「きょうだい3人でやってたから、続けられた。あと、やってる本人たちよりも両親が熱かった。だから今も続けていられるのかなって思います」

※週刊朝日 2012年7月20日号