国土交通省のキャリア官僚とのキス写真が週刊誌に掲載され、その後、心労が重なり入院した民主党の田中美絵子衆院議員(36)。消費増税法案の採決当日も病院から外出許可をもらい投票した。小沢一郎元代表を「大変尊敬している」という田中議員だが、小沢氏の意向に逆らい賛成に投票。その理由を明らかにした。

「今回の社会保障改革案では、低所得者対策など課題が残った。正面からぶつかっていくために、民主党に残る必要がありました」

 さらに、こんな「決別宣言」まで飛び出した。

「入院していたこともあり、小沢さんからのアプローチはありませんでした。しかしぎりぎりまで悩んだ。でも、最後は親分に『右向け右』するのは政治家としておかしいと思ったんです」

 むろん、親分と同一歩調をとった「ガールズ」も少なくない。代表格の三宅雪子衆院議員(47)は、こう力説する。

「小沢さんだからついていくのではなく、自分の選択が、結果的にいつも小沢さんとすごく近いんです」

 そして、

「民主党のほかの議員と一緒にやっていくのは、もう難しい」

 とまくし立てた。

 6月27日には、同期である1年生議員11人が、反対した議員への厳罰を求め、首相官邸に乗り込んだ。

「ショックでしたよ。普通なら逆でしょ。あれで気持ちが離れてしまった」

「ガールズ」のみならず「チルドレン」の間にも深い溝を残した今回の造反劇。どう転ぶにせよ、元のさやに戻るのは難しそうだ。

※週刊朝日 2012年7月13日号