民主党の小沢一郎元代表(70)がついに新党立ち上げの意思を固めた。自身にとっては1998年の自由党結党以来、「14年ぶり4回目」の新党だ。

 野田佳彦首相(55)が政治生命をかける消費増税法案は、今週中にも衆院本会議で採決、可決される見通しだ。小沢氏らはその場で反対し、処分を巡って民主党内が紛糾しても、決定を待たずに離党する構えだ。

 その後は、速やかな新党結成を目指す。

「仲間の間では、民主党に対抗して新党名を『共和党』にする案や、昨年末に離党した議員による『新党きずな』か、河村たかし名古屋市長が率いる『減税日本』に合流する案などが出ています」(中堅議員)

 そうした数ある構想の中でも、新党名は「新政党」が有力だ。小沢氏が93年に自民党を割って初めて作った新党「新生党」を想起させるが、小沢氏が昨年12月に議員100人規模で設立し、会長を務めるグループ「新しい政策研究会」(新政研)にちなんだものだという。周辺はこう解説する。

「新党が掲げる旗は当然、『反増税』と『脱原発』の二つだ。民主、自民の2大政党は、国民の意思とは逆に、消費増税と原発再稼働を進める。選挙で必ず争点になるし、国民の生命と財産を守ると訴えていけば、支持は得られる」

 鼻息は実に荒い。

※週刊朝日 2012年7月6日号