橋下徹氏が率いる「大阪維新の会」で参謀役を務める大阪府議会の浅田均議長は「将来、橋下代表に首相になってほしい思いはある」との本音を吐露する。しかし、「本人はまったく関心を示さない。橋下代表は働きすぎで、ちょっと休んだほうがいいかもしれない」とこぼす。浅田氏に話を聞いた。

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――今も夜中の3時にメールが来るんですか。

「午前3時に来たメールを返信し、もうくたばっているだろうなと思ったら、返信が来たりする。彼のえらいところは、朝4時まで仕事しても朝はちゃんと起きている。土日も行事などに参加し、仕事をしている。今、大阪24区の区長公募選考、西成区を特区にして再生させようという構想に力を入れてやっている。彼はテレビやツイッターでは攻撃的、挑発的な性格に見えるかもしれませんが、素顔はものすごくまじめで誠実な人間です。話してみれば、わかりますよ」

――橋下市長はパンクしないんですか。

「時々、バタンキューで寝てしまうみたいで、電話やメールをしても返事も何も来ないことがある。翌日、申し訳ないと連絡があることもあります。代表本人は『僕らメチャクチャなこと言っているのに、なぜ、支持されるのかな』と不思議がることがある。彼は既得権益に切り込む。例えば、今回のバス・地下鉄無料敬老パスの削減もそうだ。そういうことに真っ正面から議論し、取り組もうとする。それで、『今度はやられるやろうな』と不安になるときもあるが、これまで府民は橋下代表についてきた。これまで既得権益を持った3割の人が政治を牛耳って世の中を動かしていた。だが、橋下代表は既得権益を持たない残り7割の人に訴え、大阪の政治を変えることに成功しようとしている」

――大阪都構想を実現すれば、大阪維新の会は解散するのか?

「日本維新党、いや、日本維新の会かな。ナショナルパーティーに鞍替えし、行けるところまで行く可能性もありますよ」

※週刊朝日 2012年6月8日号