田原総一朗氏 「消費増税」を目指すも無策な野田首相にあきれる 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗氏 「消費増税」を目指すも無策な野田首相にあきれる

連載「ギロン堂」

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 野田佳彦首相は近く、民主党の小沢一郎元代表と会談することになっている。ジャーナリストの田原総一朗氏は「小沢氏は野田首相がいかに頼もうとも『消費増税』に乗らないはずだ」と指摘する。賛成すれば「彼の政治生命は終わってしまうから」だ。このことがわかっていないのは、日本でただ一人、野田首相だけだという。

*  *  *
 今国会の会期末は6月21日。そして野田首相は早くから、「消費増税に政治生命をかける」と繰り返し強調している。それでいて、小沢氏に会うこと以外、何の具体的作業もしていない。国民のほとんどは、そんな野田首相にいら立ち、なぜこんなに先送りするのかとあきれている。

 だが、肝心の野田首相には、作業が遅れている、あるいは先送りにしているという認識がまったくない。彼は確実に前に向かって進んでいるつもりなのだ。ここが神経の構造が決定的に違っているところである。

 そして小沢氏の賛成が得られなかったとき、初めてこの方策はうまくいかなかったと自覚する。そして、どうすればよいかと考える。

 時間をかけて考えた末に、自民党と組む手があると思いつく。

 ともかく国民は「消費増税」の方策について、既にグラウンドを3周以上も走って、どのようなゴールが待っているのかと気をもんでいるのに、野田首相はまだ半周にも達していないのが現状だ。

 さて、自民党と組むにはどうすればよいのか。そのことを考えている最中に、国会の会期末が来てしまうのではないか。

※週刊朝日 2012年6月8日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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