無症状ほど危険な「肩の痛み」 日本では1千万人以上が腱板断裂 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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無症状ほど危険な「肩の痛み」 日本では1千万人以上が腱板断裂

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 腱板断裂は、老化によってのみ起こるのだろうか。大阪厚生年金病院のスポーツ医学科主任部長兼スポーツ医学センター長である米田稔医師はこう話す。
「腱板断裂の誘因はさまざまです。腱板に負担をかけるような肉体労働のほか、ゴルフやテニス、バレーボールなど、スポーツによって断裂するケースも多いです」
 バレーボールの実業団に所属する大阪府在住の松本望美さん(仮名・21歳)は1年ほど前、アタックによって右肩を負傷し、米田医師のもとを訪れた。
 バレーボールは空中でアタックを打つため姿勢が非常に不安定で、肩に負荷がかかりやすいスポーツ。
「からだは、動きの悪い部分があるとそれをかばうように全体でバランスを取っています。それが一部に負荷をかけてしまうのです。バランスのいいからだの使い方を覚えるため、松本さんには手術前から体幹や肩甲骨を中心としたコア・トレーニングをしてもらいました」
 手術から8カ月後、松本さんは競技復帰を果たした。
「日本では1千万人以上が腱板断裂を有していると算出されています。しかし、そのなかには無症状のケースが含まれ、自覚のない人が大変多いと考えられています」
 無症状のうちに切れた腱板のほころびが広がると、軟骨がボロボロに傷み、筋肉がやせて脂肪に変わってしまい、縫合の手術ができなくなるという。「手術日を待っている間に痛みが取れたから」と手術をキャンセルする人がいるが、米田医師はそうした患者に対して、半年に1回、最低2年間はMRIを撮り、断裂部位が拡大する傾向がないか確認している。
※週刊朝日 2012年4月20日号


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