3月28日の番付編成会議で大関に昇進したモンゴル人力士の鶴竜(26=井筒部屋)。

 父親(54)はモンゴル国立技術大学の教授で、本人も角界きってのインテリと呼ばれている。日本語は話すだけでなく、読み書きも得意だ。

サッカーやバスケなどスポーツも万能で、父親は将来、プロスポーツ選手にしたいという希望を持っていた。サッカーが盛んなドイツへ留学させるため、英語教育にも熱心でした。しかし、本人はモンゴルで人気の高かった相撲に興味を持った」(相撲関係者)

 周囲の評判も上々だ。

「モンゴル出身の先輩たちからも可愛がられていますよ。頭が良いため、仲間内ではゴルフ会の会計係を任されていました」(相撲に詳しいスポーツライター)

 取組後はむっつりと口を開かない力士も多いなか、たとえ負けても取材陣の質問に丁寧に答える鶴竜の人間性に惚れ込む記者も多い。

「涙を流しながらインタビューに応じることもあります。勝っても、負けた力士を気遣ってか淡々としています。性格も穏やかで、まさに"草食系"という感じです(笑い)」(同)

※週刊朝日 2012年4月13日号