山本太郎氏に、広瀬隆氏が「俳優は続けて」と助言 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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山本太郎氏に、広瀬隆氏が「俳優は続けて」と助言

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 原発の即時全廃を訴える作家・広瀬隆氏が俳優・山本太郎氏と対談した。2011年4月、「原発はいらない」と世の中に訴え、活動家としての行動が注目されている山本氏。広瀬氏は彼に、俳優の活動も継続するよう力説。その訳とは...。

*  *  *
広瀬:僕は、山本さんを初めてテレビで見たのは......森の石松(2006年放映のNHKドラマ「次郎長 背負い富士」)。おどけて変な男が出てきて印象深かった(笑い)。山本一力さんの原作でしたね。

山本:よく覚えていらっしゃいますね。好きな作品だったので、嬉しいです。

広瀬:でも、反原発を訴え出した途端に、役者の仕事がこなくなったと......。

山本:どんどんなくなっていきました。真綿で首を絞められる感覚かと思っていたら、意外と早くて。1月に母親から「今月仕事、どうなってんの?」と聞かれて、「大丈夫、大丈夫」と言って1本指を折ったら、あとがなかった(笑い)。

広瀬:そんな状態で全国の集会を飛び回っているでしょう。本当に偉いと思う。

山本:いえいえ。手さぐりなんですよ。ブレーンでもいれば、スムーズにいくんでしょうけど。一人でやっているから、けっこう泥臭い動きになっています。

広瀬:今、おいくつ?

山本:37です。

広瀬:僕はね、79年のスリーマイル島の原発事故をきっかけに、36歳で反原発運動を始めたとき、実をいうと小説を書いてデビューしたころなんですよ。小説家になろうと思って、そっちに夢があったんだけど、「小説なんか書いてるときじゃない」って。それから33年経って、69歳。山本さんには、僕のような人生を歩ませたくない。ちゃんと役者を続けてもらいたい。絶対、地をはってでも。僕みたいにやめちゃダメ。

 4月には日本の全原発が止まる。原子炉は運転している限り放射性物質を生み出すことが問題だ、と30年間言い続けてきた。青森の六ヶ所村再処理工場の危険性を知ってもらうために、どうしたらいいかと悩んで、工場の前で焼身自殺まで考えた。だから、死の灰の生成が初めて止まるということは、僕には感慨深いんです。止まったら再稼働させない。原発の即時全廃を実現させましょう。

山本:なんとか止まってほしいなあ。すべて原発が止まってから1基目が再稼働するとなったら、人が集まってバイオレントな感じになるかもしれないですね。

広瀬:いや、やるっていったら、俺も行くよ。

山本:今度こそ逮捕されますよ、ほんとに(笑い)。

※週刊朝日 2012年3月23日号


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