本誌で毎年恒例となっている「大学合格者 高校ランキング」が今年も発表された。今回は都内有名私立大と名門女子大で、今後、国公立大学なども順次発表していく予定となっている。そんな中でもっとも注目を集めるのは、何と言っても東大こと東京大学だろう。

 毎年、日本中の1万人もの志望者から、わずか3000人ほどしか入ることの出来ない狭き門。国内最難関の呼び声が高いだけあって、そこまでいくと問題の難しさに加え、「解き方」も一筋縄ではいかなくなるらしい。

 現在、各交通機関にはそんな「東大レベル」でないと分からないという広告が展開されている。広告にはひとつの数学の設問に対し、2つの解法を掲載。それぞれを「美しい解法」「だらしない解法」として紹介しているのだが、その「美しさ」と「だらしなさ」が、さっぱり分からないのだ。

 実はこれ、ベネッセの通信講座「進研ゼミ 東大特講√T(ルートティ)」の広告。東大志望者のみに向けたもので、ベネッセの解法メソッドの特徴である「美しい解法」をアピールするためのポスター。そのため、広告の「美しい解法」も東大レベルの数学知識を持つ学生たちに理解できるようになっているという。

 そうしたわけで、掲示場所も麻布高校や開成高校などの都内難関私立中学・高校の最寄駅のみと、徹底して的を絞っている。

 そこまでされると、例え東大とは縁がなかったとしても「見てやろうじゃないか」という気になってしまう。東大レベルでないと分からない「美しさ」と「だらしなさ」、もし見かけたら比べてみてはいかがだろうか。

【"どこよりも美しい"東大数学解法速報】
東大二次入試の当日には、その日に実際に出された数学問題を、実際に"美しく"解いてみる速報動画をUSTREAMで配信予定。2012年 2月26日(日)20:30スタート http://tk.benesse.co.jp/bcp/


週刊朝日