16歳年下、22歳女優との熱愛が発覚した浅野忠信、56歳にして24歳の女子大生と再婚するラサール石井、そして68歳で23歳の女性と結婚した加藤茶。まさに「年の差」が大流行中とも言える昨今の芸能界。夫婦・家族問題コンサルタントの池内ひろ美さん氏は、この年の差カップルには「セックス回数自慢」が深く関わっていると話す。

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 年の差婚の芸能人。どうやら、年の差の大きい(若い)妻を娶ることとセックス回数自慢は、パッケージのようだ。

 4年前73歳のとき43歳女性と再婚した山本文郎フリーアナはテレビ番組に夫婦揃って出演し、「多いときには一日3回」と華やかなセックスライフを自己紹介している。加藤茶が再婚した女性もラサール石井の相手とほぼ同じ年齢だが、結婚会見の席で68歳の加藤茶は、「週2、3回頑張るために体を鍛えたい」と言い、51歳で42歳の青田典子と再婚した玉置浩二は、「同居してもしてなくてもセックスはしてるよ」と、皆カメラに向かって話す。

 なぜ彼らは性交回数まで明らかにするのか、理由がある。年齢を重ねていてもまだ子どもを作ることが可能であることを誇りたいオスとしての本能と、若い者に劣っていないという自負がそこにある。

 63歳で27歳の女性と再婚した友人はこんなふうに語る。

「若い男は自分が射精するのが目的でしょ? でも俺は違うんだよ、彼女が快感を覚えて喜んでくれるのが俺の喜び。若い頃は俺も射精主義だったけどね」

 歴史を重ねることで、自己満足な射精主義ではなく奉仕の精神に目覚めたという。その彼も回数を誇る。

「週2回、しかもバイアグラなんていらないよ」

 まだまだ俺ってイケてるからと胸を張る姿はほほえましいし、なにより、同世代の男性より若く見える。

※週刊朝日 2012年3月2日号