昨年4月から芸能活動の休止を続けるオセロの中島知子。マンションの家賃滞納で立ち退き訴訟を起こされ、芸能活動のみならず精神的、肉体的影響も懸念されている。彼女が心酔し、すべてを捧げた"女霊能者"の謎に包まれた正体とは―――。

 美貌を誇った人気女芸人が、すべてをなげうって身体と財産を捧げた女霊能者とはいったい何者なのか? 本誌は彼女の生まれ故郷である大分県に向かった。

 この43歳の女霊能者をRとしよう。古くからRの実家の近所で暮らす老女が振り返る。

「Rの祖父は技師で、戦時中は中国で働いて、約50年前に若くして病死しました。残された祖母が土木作業員の給食施設を営みながら娘2人を育てたんです」

 Rは地元の小・中学校を卒業すると、大分市内の県立高校に入学した。

 高校時代の同級生は彼女のことをこう記憶している。

「見た目はちょっとポッチャリしていて取り立てて美人でもないんですが、話し方が甘ったるくて、かわいらしさを前面に出すような感じでした。たぶん当時人気だった松田聖子のようなぶりっ子アイドルに憧れていたんでしょうね」

 同級生によると高校時代のRは、特に目立つこともなく、かといって地味でもない、ごく普通の高校生だったようだ。

「歌が好きで教室で踊ったり、廊下を聖子ちゃんの物まねをして歌いながら歩いていたのを覚えています。確かに歌はすごくうまかったですね。そうそう、情報通なんです。テレビやワイドショーをよく見ていて、芸能界とか芸能人の話題が豊富で、いろんなことを知っていました」(同級生)

 話術にたけていたRは、友人付き合いもけっこうあったようだ。

「ただ、見えっ張りというか、誇張表現というか、いろんなことを周りにオーバーに言う傾向がありました。よく覚えているのは、自分の家がお金持ちだということを周りにアピールしていて、人より自分がいい物を持っていると自慢していました。その話を信じていた友人が実際にRの家に行ってみたら『まったく違った』と言ってました」(同)

※週刊朝日 2012年3月2日号