2011年に「スタンリー・クラーク・バンド」に参加した作品が米グラミー賞の最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を受賞したピアニストの上原ひろみ。海外を飛び回り公演活動を続けている彼女が、とくに印象深かった国を語った。

*  *  *

 国や会場が違うとお客さんの反応も全然違うので、毎回、印象深いのですが、たとえば、グルジアに行ったときは日本人がすごく珍しかったらしく、メディアがたくさん集まって驚きました。日本人というと、なぜかアントニオ猪木さんのイメージだったらしくて、「イノキとヒロミは母音が一緒だ」って言われて。グルジアでの日本人の一般的なイメージは、猪木さんと私になってしまっているかもしれません。(笑い)

※週刊朝日2012年2月17日号