「この成績が1年だけでは意味がない。来年も続けることが大事だと思う」

 シーズン最終登板を5安打完封で締めた10月16日の日本ハム戦後、会見で彼は言った。過去最高のシーズンを終えた直後にして、この向上心。田中将大はどこまで昇るのか。ちょっと見当がつかない。 (朝日新聞スポーツ部・渡辺崇)

■表(1)防御率歴代10傑 

順位          防御率     年   

 1 村山実 (阪神) 0.98  1970  

 2 稲尾和久(西鉄) 1.06  1956  

 3 村山実 (大阪) 1.19  1959  

 4 村山実 (阪神) 1.20  1962  

 5 田中将大(楽天) 1.27  2011  

 6 金田正一(国鉄) 1.30  1958

 7 別所毅彦(巨人) 1.33  1955

 8 島原幸雄(西鉄) 1.35  1956

 9 稲尾和久(西鉄) 1.37  1957

10 杉下茂 (中日) 1.388 1954

 (1950年の2リーグ分立以降。所属は当時)

■表(2)田中将大とダルビッシュの今季成績

          田中     ダルビッシュ

防御率      1.27(1) 1.44(2)

完投         14(1)   10(2)

完封          6(1)    6(1)

勝          19(1)   18(3)

敗           5       6

勝率       .792(1) .750(4)

投球回数  226回1/3(2)  232(1)

奪三振       241(2)  276(1)

 (カッコ内数字はリーグ順位)


週刊朝日