埼玉西武・菊池雄星が語る「甲子園と私」 (2/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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埼玉西武・菊池雄星が語る「甲子園と私」

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夏の阪神甲子園球場

夏の阪神甲子園球場


 僕の高校野球は最後に背中のケガで終わってしまい、少し心残りではありました。でも、やりきった感はあった。甲子園で投げた150キロ以上のストレートは、すべて狙って記録したものです。調子がよくて、試合展開に余裕があるときは、ちょっとだけ遊び感覚も持ちながら、思い切り腕を振って150キロ超えを狙いました。そんなことも楽しかった思い出になっています。

 また、ケガをしたことであらためて気づいたことがありました。それは支えてくれた仲間の大切さです。僕は高校時代、本物の仲間に会えた。あうんの呼吸で話せる仲間ができたのは、一番の財産です。

 今年の6月12日、西武ドームでの阪神戦で僕はプロ初登板を果たしました。試合後に思わず涙が出ましたが、あれは感謝の気持ちから出たものです。いろんな人に支えられて1軍のマウンドに立てた。その姿を球場に駆けつけてくれたファンの方々が喜んでくれた。本当に幸せだなあと感謝の気持ちでいっぱいでした。そして、その試合には高校時代の仲間がたくさん応援に駆けつけてくれました。うれしかったですね。自分を応援してくれる人が一人でもいる限り投げ続ける。そんな人たちに野球で恩返しをしていきたい。あらためてその思いを強くしました。

 プロ1年目の昨年は、苦しいことの連続でした。5月の時点で厳しいと思った左肩のケガで、シーズンの大半はリハビリ生活。先が見えない状況で、チューブトレーニングや体のバランスを整える練習など、同じメニューを何カ月も繰り返しました。単調だし、進歩が見えにくい。次のステップに進んでいる感じがまったくしない。周りからは「雄星は終わった」という声も聞こえて本当につらかった。


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