習い事を「毒にする親」「才能につなげる親」の差 (1/2) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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習い事を「毒にする親」「才能につなげる親」の差

石田 勝紀 東洋経済
写真はイメージ(GettyImages)

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【今度、小学校2年生になる子がいます。新年度が近いこともあり、子どもに習い事をさせたいと思っています。せっかくなら、子どもの才能が伸びるものをと思っていますが、どう選んだらいいでしょうか。また、始めても途中でやめたいと言った場合、親はどう対応したらいいでしょうか。
(仮名:山本さん)】

 一般的に習い事は3月、4月から新しいプログラムが組まれることが多く、この時期は習い事に関するご相談が増えます。しかし、新年度だからという理由で習い事を「始めなければならない」というものではありませんので、子どもがやりたいのかどうかを判断基準にしましょう。習い事はいい影響を与える面もありますが、対応を間違えると悪影響になる面もあるからです。

そのうえで、「子どもの才能を伸ばす習い事」について考えていきたいと思いますが、習い事と一口にいっても、世の中にはたくさんの習い事があります。子どもの習い事ランキングでは次のようなものがあげられています。

・体育系(水泳、体操、武道、球技など)
・芸術系(絵画、音楽、書道、バレエなど)
・勉強系(幼児教育、塾、英会話など)
・その他(そろばん、囲碁・将棋、プログラミング教室など)

 習い事をすることで子どもの才能が伸びていくことは当然ありますが、次の3つについて注意しておくといいでしょう。

■習い事の選択

1)子どもが「やってみてもいい」と思う

 子どもが小さい頃、習い事は親主導で始めることが少なくありません。しかし、親がいくらいいと思っても、子どもの感性や性格に合わないことは往々にしてあることです。ですから、子どもの「やってみてもいい」という感覚が大切になります。

 もちろん、子どもの「やりたい!」という気持ちがあることが理想ですが、人見知りの子や知らない場所への抵抗感を持つ子もいます。そのような子の場合は「やってみてもいい」という程度の気持ちがあれば十分でしょう。そのためには体験レッスンなどの機会を利用してみてください。体験とはお試しのことです。例えば、食品を買うときにどれがいいか「試食」をすることがあります。試食をしてみて、一番口に合う食品を買うことでしょう。それと同じように、お試しをします。もちろん合わなければ1回で終了です。体験の際、子どもが「やってみてもいい」という気持ちが出てくれば、子どもの感性と一致している可能性が高いでしょう。

2)才能を伸ばすことを目的にしない

 子どもの才能を伸ばしてあげたいと思って習い事をするのに、それを目的にしないと言われると、違和感を持つかもしれません。「才能を伸ばすことを目的にしない」ことをなぜ推奨するかといいますと、それを目的にすると親は伸びているか伸びていないかを判断基準として子どもを見てしまうことがあるからです。子どもに過度なプレッシャーを与えたり、教室への不信感に発展したりすることもあります。

 そうして、親のイライラが増える可能性があります。このケースにこれまで数多く遭遇してきました。親の期待値が高く、中には短期間で伸びることを想定している人もいます。もちろん、才能がもともと目に見える形で露出している子もおり、そのような子は、短期間で目覚ましい発展を遂げる場合もあります。しかし、それはまれなケースです。

 そこで、「子どもの才能を伸ばす!」ではなく「子どもに幅広い体験、経験をさせてあげよう!」という感覚で習い事を始めることをお勧めします。すると、子どもは習い事を楽しむようになり、結果として才能が開花していく姿をこれまでいくつも見てきました。「才能を伸ばすことを目的としないほうが、才能が伸びてくる」ということは多々あることを知っておかれるといいでしょう。


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