犬を飼う人ほど「不幸を遠ざける」科学的根拠 (1/3) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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犬を飼う人ほど「不幸を遠ざける」科学的根拠

堀田秀吾東洋経済

「愛犬の写真を持ち歩く人」や「子どもの写真を待ち受けにする人」ほど幸せになれる理由とは? 「カワイイ」ものが人に与える好影響の数々を、明治大学法学部教授の堀田秀吾氏による新刊『図解ストレス解消大全』より一部抜粋・再構成してお届けします。

 イライラが募ったり、ストレスがたまったりすると、心が落ち着かない。そういった経験は誰にでもあるはずです。ところが、「動物のカワイイ写真」や「愛くるしい動画」を見ると、どういうわけか心が穏やかになり、先ほどまで感じていたイライラが和らいでしまうから不思議です。

 かわいければ何でも許してしまう――、俗に「カワイイは正義」などと呼ばれていますが、実は科学的にも「カワイイ」は有効な効果を生み出すことが示されているんですね。

■「カワイイ」ものを机に置くと仕事が捗る?

 広島大学の入戸野宏ら(2016年からは大阪大学教授)が大学生約130人を対象に行った実験によると、「カワイイものを身のまわりに置くことで、作業効率を上げることができるかもしれない」ことが報告されています。

 実験では、穴からピンセットで小さな部品をとり出す作業や、数列から指定された数字を探しだすといった集中力を必要とする作業をしてもらいました。

 この際、あらかじめ学生たちを、【(1)子猫・子犬】【(2)成長した猫・犬】【(3)すしなどの食べもの】の写真を見ながら作業する3つのグループに分け、作業のあいだにそれぞれ写真を見せて成績を比較しました。

 その結果、【子猫・子犬】の写真を見たグループのみ、ピンセット作業で44パーセント、数字を探し出す作業で16パーセント、それぞれ通常時よりも向上したというのです。ほかの写真を見た2グループには、特に変化がなかったといいます。

「カワイイという感情が生まれたとき、対象に接近して詳しく知ろうとする機能が作動するため、より集中する効果が生まれたのでは」というのが、研究を主導した入戸野氏の見解です。


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