堺雅人「半沢直樹で見せる演技の違和感」の正体 (1/4) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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堺雅人「半沢直樹で見せる演技の違和感」の正体

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吉田潮東洋経済#ドラマ
堺雅人が「半沢直樹」で本領発揮できていない理由とは?(写真:東洋経済オンライン編集部)

堺雅人が「半沢直樹」で本領発揮できていない理由とは?(写真:東洋経済オンライン編集部)

「多彩な感情表現」できるからこそもったいない

 テレビドラマで定期的に観たいが、あまり頻繁には出演しない三大俳優がいる。安田顕、山田孝之、そして今回の主役である堺雅人だ。2013年の結婚後、すっかり寡作の人になった。専業主夫になるのかと思ったほど。それが本人のスタンスなのか、事務所の意向なのか、いろいろな報道があり、何が本当かはわからない。

 しかも、ほぼほぼ露出レスから、いきなり主演作&立て続けにCM出演。ソフトバンクにマクドナルド、サントリーでがっつりがっぽり。夏の終わりに一気に荒稼ぎする梨農家か!と思うほどの「超集中型ワークスタイル」。

 批判しているのではない。逆。むしろ、いい働き方だなと思う。俳優界の働き方改革といってもいい。そう考えれば、露出を減らした期間は「育休」という説もうなずける。その期間、「なぜこんな作品に? これほどの実力があるなら、もっと他に出るべきものがあるでしょ!」と思うような、子供向けの映画にも数本出ていた。あれも子育てのための布石だったと思えば、納得もいく。

 堺ほどの実力を持つ俳優には、できれば少なくとも1年に1本は連ドラに出てほしい。まともな俳優が主演のまともなドラマのパーセンテージをもっと増やしてほしい。そして最大の願いは「THE・男ドラマと正義の味方からの卒業」である。

●「半沢直樹」に抱く違和感と3つの懸念

 企業モノで熱き男たちの物語を多く紡いできた「日曜劇場」だが、フォーマットができたのは明らかに2013年の『半沢直樹』のヒットから。男たちの汗と涙と下克上、組織内での権力闘争や派閥争い、嘘と裏切りと策略、一丸となって雄叫び&咆哮、顔面どアップ時々太陽。

 女性はいたとしても、従順な部下とモノわかりのいい妻、無駄に色気のある謎の立ち位置の女に、最終的には協力的な女性たち。日曜夜の「THE・男ドラマ」の連発に、ちょっと辟易した。ちょっとどころか、かなり辟易した。私の中では「日曜劇場=森喜朗」のイメージなんだよな。


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