カブトムシの「大きさ」あんなにも差が出る理由 (2/3) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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カブトムシの「大きさ」あんなにも差が出る理由

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稲垣栄洋東洋経済
カブトムシの大きさに差が生じるのはなぜなのか(GettyImages)

カブトムシの大きさに差が生じるのはなぜなのか(GettyImages)

 それでは、どうして体の大きなカブトムシと小さなカブトムシがいるのでしょうか。そこに、幼虫の時期の意味が隠されているのです。

 カブトムシの体の大きさは、幼虫のときに食べたエサの量で決まるのです。とにかく、幼虫であるうちに、たくさん食べることが大切です。エサをたくさん食べた幼虫が、大きく成長し、大きなカブトムシとなります。からだが大きいことは、成虫になって樹液をめぐって争うときなどに、圧倒的に有利です。

 しっかりとした幼虫時代を過ごしたものだけが、しっかりとした成虫になることができるのです。

●イモムシには食べられたくない

 最初に述べたように、たしかに、幼虫は成虫になるためだけの存在です。ただし、立派な成虫になるためには、立派な幼虫時代が必要なのです。

 チョウなどのイモムシは、葉っぱを食べて大きくなります。むしゃむしゃと植物の葉っぱを食べるので、植物側からすれば、大きな迷惑です。しかし、植物もやられっぱなしではありません。植物のほうも、イモムシなどの昆虫に食べられないようにさまざまな工夫をしているのです。

 たとえば、多くの植物は、葉っぱの中に有毒な成分を作り出します。しかし、これは一時的には効果があっても、長期的な対策にはなりません。有毒な成分に対しては、イモムシは毒が効かないような解毒の仕組みを発達させてしまいます。そのため、植物が有毒な化学物質で身を守っても、結局イモムシは、平気でむしゃむしゃと葉っぱを食べてしまうのです。

 それでは、どうすればよいのでしょうか。とっておきの方法があります。イノコヅチという植物は、イモムシが抵抗できないような方法で、身を守ることを考えました。


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