超簡単!プロが教える「最高のみそ汁」の作り方
「いりこ」はだしパックより簡単
なんだかおみそ汁がおいしくならない……。そう思う人もいるかもしれません。
毎日具が変わるから、おいしい日もあれば、おいしくない日もあるのがみそ汁です。それに、だしも面倒くさいものです。
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ここでは、絶対失敗しないみそ汁を覚えましょう。新刊『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』から、小竹貴子さんが教えます。
うちの朝食は、白いご飯、みそ汁と卵焼きくらいの簡単なもの。なので満足感が出るように、みそ汁は具沢山にしています。
みそ汁の1番のポイントは「だし」。そこで、私がおすすめするのは、煮干しのだしです。煮干しだしと聞いて、面倒くさそうと思った方もいるかもしれません。
●大きい煮干しを選べば、だしパックよりも簡単
でも、大きい煮干しを選べば、粉末だしパックよりも簡単です。
煮干しを買うときに、大きくて光沢があり、形がきれいなものを買いましょう。1尾が5~6センチくらいのものにしましょう。そうすると、400ml(カップ2杯分、大体2人分です)の水に対して3尾で十分だしが取れます。私が使っているのは「伊吹島いりこ」という煮干しです。
使う煮干しが少ないほど内臓を取る手間が減るので、だしを取る心理的なハードルが下がっておすすめです。内臓があると汁が苦くなってしまうので、このプロセスだけは面倒でもやってください。
水につけて30分~ひと晩置くという作業は必要ありません。すぐに火にかけると、パンチのあるうま味を楽しめます。
●意外と簡単! 煮干しの内臓の取り方
内臓の取り方は簡単で、頭をまず取り、そのすぐ下に入っている黒い塊を取るだけです。やってみるとわかるのですが、内臓は頭を取らないと取れません。
私は、取った頭は鍋に戻し、煮干しもそのままほかの具材と一緒に食べています。カルシウムにもなるし、いい煮干しなのでおいしくいただいています。気になる方は、もちろんだしを取った後に除いても大丈夫です。
ちなみに、市販の和風だしの素は塩分が多めで化学調味料も入っているし、自然派の粉末だしパックはちょっとお高いし、すぐなくなってしまって買い足すのが面倒。でも、煮干しはそこもクリアできます。
普通サイズの煮干しを使う場合は、4尾(10g)ほどの煮干しを使います。
ちなみに、お子さんが気にするなど、煮干しを丸ごと使うことに抵抗がある方は、内臓を取った煮干しをミキサーにかけて煮干し粉を作るのもおすすめです。だしも出るし、栄養価も高くなります。
お鍋に水と煮干しと具材を入れ、その後沸騰させましょう。
おみそ汁に入れる具材の量は、水分全体に対して3分の1程度にするとおいしいです。みそ汁に限らず、ほかのスープでも同じです。
