大幸薬品の「クレベリン」はコロナ対策になるか (1/3) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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大幸薬品の「クレベリン」はコロナ対策になるか

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石阪友貴東洋経済#新型コロナウイルス
新型コロナウイルス影響で注目されている大幸薬品の「クレベリン」(編集部撮影)

新型コロナウイルス影響で注目されている大幸薬品の「クレベリン」(編集部撮影)

「クレベリンに含まれる二酸化塩素ガスはコロナウイルスに効果があると学会で発表している」と強調する大幸薬品の柴田社長(撮影:尾形文繁)

「クレベリンに含まれる二酸化塩素ガスはコロナウイルスに効果があると学会で発表している」と強調する大幸薬品の柴田社長(撮影:尾形文繁)

柴田高(しばた・たかし)/1956年生まれ、創業家出身。1981年川崎医科大学卒業。外科医として大阪府立成人病センター(現大阪国際がんセンター)などに勤務。1998年に大幸薬品取締役就任。副社長を経て、2010年から現職(撮影:尾形文繁)

柴田高(しばた・たかし)/1956年生まれ、創業家出身。1981年川崎医科大学卒業。外科医として大阪府立成人病センター(現大阪国際がんセンター)などに勤務。1998年に大幸薬品取締役就任。副社長を経て、2010年から現職(撮影:尾形文繁)

元医師の柴田社長に「有効性」について聞いた

 新型肺炎の影響で、感染症に対する関心は高まる一方だ。そんな中、胃腸薬の正露丸で有名な大幸薬品のウイルス除去製品「クレベリン」が注目されている。

 大幸薬品の株価は1月下旬から急騰し、2月中旬には10年半ぶりに上場来高値を更新した。市場関係者の間では、「新型コロナウイルスの感染者が増えるとクレベリンの販売が伸びる、という思惑が働いているのではないか」とみる向きが多い。

 しかし、クレベリンについては2014年に消費者庁から有効性の表現に対して「根拠が乏しい」と指摘を受けていた。クレベリンの有効性についてどう考えているのか、医師として18年間の勤務経験もある柴田高・大幸薬品社長に聞いた。

●マーケティング改革が大きかった

――「クレベリン」ブランドの製品売上高は2020年3月期に前期比4割増の79億円が見込まれ、急拡大しています。

 大黒柱の正露丸の販売は右肩下がりが続いていた。念願の上場(2009年3月)を果たすために、2本目の収益柱が必要と思い、2005年から力を入れ始めた。

 成果として大きかったのは、2018年に行ったマーケティング改革だ。製品の効果が消費者に一目で伝わるように、製品パッケージや広告を刷新した。それまでのクレベリンは除菌剤として職場や家庭の隅っこに、隠されるように置かれていた。しかし今はインテリアに近い位置付けで、目立つところに置かれるようになった。新型肺炎の流行が本格化する前の2019年4~12月期も、売上高は前年同期比9割伸びている。

――クレベリンの生産体制はどうなっていますか?

 京都工場で作れるだけ作っているが、中国から調達している資材が不足してアクセルを踏みきれていない。また、今回の新型コロナウイルスの流行がどう沈静化していくかがわからない。2009年に新型インフルエンザが大流行してクレベリンの需要が急増した際、増産投資をして大量の不良在庫を抱え、経営が苦しくなった。今回も焦って増産投資をし、同じ轍を踏むようなことはしたくない。


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