東京が「世界一危ない都市」と断定されたワケ (1/4) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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東京が「世界一危ない都市」と断定されたワケ

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かんべえ(吉崎 達彦)東洋経済
東京は、治安の点から言えば「3年連続世界チャンピオン」。だが別の面から見ると「世界一リスクの高い都市」でもある(※写真はイメージです Getty Images)

東京は、治安の点から言えば「3年連続世界チャンピオン」。だが別の面から見ると「世界一リスクの高い都市」でもある(※写真はイメージです Getty Images)

治安は「3年連続最高」でも別のリスクがある

 東京と大阪をしょっちゅう行き来していると、ときどき別世界のようなギャップを感じることがある。関東と関西は、お互いに向こう側で何が起きているかを意外なくらいに知らないのだ。というよりも、単に関心が乏しいと言った方がいいのかもしれない。

●関東と関西、今年は全く逆のことが起きている

 例えば関東の人たちは、昨年の関西が(1)大阪北部地震(6月)~帰宅難民も発生した、(2)西日本豪雨(7月)~西日本全体で死者が200人を超えた、(3)台風21号(9月)~関西国際空港が水没してしまった、というトリプルパンチの自然災害を受けたことを、どれだけ記憶しているだろうか。

 まじめな話、昨年は6月から9月にかけて鉱工業生産指数が103.0台でペタッと横に寝てしまったのだが、これは災害に伴って西日本のサプライチェーンが麻痺してしまい、立て直しに手間取ったことが主因であったと筆者はみている。が、そういう認識は東日本においては希薄だったのではないかと思う。

 今年はたぶん、それと全く逆のことが起きている。9月の台風15号と10月の台風19号が東日本に与えた被害について、たぶん関西の人たちはよく知らないだろう。房総半島の停電や、千曲川や阿武隈川の氾濫、利根川や荒川は何とかセーフだった、なんてことは所詮他人事である。ちょうど昨年の関東が、西日本の災害に対して無関心であったように。

 いや、それは責められるべきことではないのである。東西に細長い日本列島は、自然災害の受け止め方も様々になる。2011年3月11日に巨大地震と津波が東日本を襲ったときでさえ、西日本は東日本ほどには揺れなかったのだ。これは、国土の多様性が意図せずして、巨大災害に対するリスクヘッジになっていると考えればいい。

 例えば企業であれば、本社機能を東西に二分しておくことで、いざというときのバックアップ機能を維持することができる。さすがに首都直下型と南海トラフという2つの地震が同時に起きる、なんてことは、可能性は低いはずである。日本列島は国土も気候も東と西ではかなり違っているから、幸いにも一度に全部が悪くはなりにくいのである。


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