役所の無責任・非効率に憤る30歳公務員の嘆き (2/5) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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役所の無責任・非効率に憤る30歳公務員の嘆き

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吉川ばんび東洋経済#仕事#働き方
市役所勤めといっても、長時間労働や改善されることない業務の非効率などが横行し、過酷な労働環境に憤りを感じているという藤田正樹さん(筆者撮影)

市役所勤めといっても、長時間労働や改善されることない業務の非効率などが横行し、過酷な労働環境に憤りを感じているという藤田正樹さん(筆者撮影)

●役所でも「不正打刻」が蔓延

 忙しい時期だと、22時頃までの残業が2~3カ月続くこともある。基本的に、担当しているエリアの業務はすべて1人で行うことになっているという。慢性的な人員不足により、それぞれが「自分にしかわからない仕事」を膨大に抱えているためだ。

 属人的な業務がほとんどなので、部署内で仕事をまんべんなく分担しようにも、引き継ぎをする時間も、コストも足りない。業務の効率化うんぬんよりも、とにかく今ある仕事をさばくために、手を動かし続けるしかないのだ。

 藤田さん曰(いわ)く「残業は22時まで」というのは、実は表向きの決まりであるそうだ。22時以降になると給与形態が切り替わるため、タイムカードは必ずそれまでに打刻するよう、上から指示されているのだという。

 定時にタイムカードを押した後にサービス残業をさせる「不正打刻」は、民間企業でも広く横行している問題だ。私自身、会社員時代に残業時間の調整のため、不正打刻を強要された経験がある。けれども、行政機関でも同じようなことが堂々と行われているというのは、少々意外であった。

「実際は、何時頃まで残業をしていたのですか」と聞くと、藤田さんは「いやあ、23時頃には退勤してましたし、終電を逃すようなことはありませんでしたから。激務の会社に勤めている友人たちに比べると、大したことないです」と笑った。それから、「でも」とこう付け加えた。

「1人きりで毎日遅くまで残業していた時期は、いろいろ思うことはありました。比較的早い時間に帰れるのが、公務員の魅力だと思っていたので……」


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