亡くなった家族のスマホの中身は見られる? パスワードに阻まれて途方に暮れる遺族の現実 (1/3) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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亡くなった家族のスマホの中身は見られる? パスワードに阻まれて途方に暮れる遺族の現実

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旦木 瑞穂東洋経済
※写真はイメージです(GettyImages)

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 今や、ほぼ1人1台スマホやパソコンを所有している時代だが、そのパスワードについては、いくら親しい間柄とはいえ、知らされていないことが多い。

 家族の誰かが亡くなったとき、その家族のスマホやパソコンを開かなくてはならない事態に陥っても、パスワードという壁に阻まれて、途方に暮れる遺族が増えている。一方で、スマホ・パソコンのデータ復旧やフォレンジックサービス(デジタル鑑識)に対応している企業は少なく、そうした企業の1つである「デジタルデータソリューション」には、家族が遺したデジタル資産に関するさまざまな相談が後を絶たない。

 同社に相談した場合、相談料は無料だが、実際に作業を依頼すれば、20~30万円の費用がかかる。ただし、スマホやパソコンのロック解除の成功率は、100%ではない。

 そこでデジタルデータソリューションに寄せられた相談から、「デジタル遺品」を取り巻く現在の人間模様を紹介し、万が一のときの対策を考えたい。

 遺された家族が、亡くなった家族のスマホやパソコンを開きたいと思う事由には大きく分けて、金銭関係、色恋関係、思い出関係に分けられる。中でも金銭関係は、相続の問題なども絡んでくるため、遺族としてはどうしてもスマホやパソコンを開きたいと考える事由となる。まずは金銭関係の事例を見てみよう。

●【事例1】弟の株取引先・ネットバンク口座がわからない

 大阪府の女性Aさん(60代)は、亡くなった弟がネットバンクの口座を持ち、株の取引をしていたことは把握していたが、ネットバンクも株の取引先も、具体的な銀行名・会社名ばかりか、口座番号など一切の情報が不明。おそらく弟は、自分のノートパソコンを使って取引していたと思われるが、パソコンにはロックがかかっていて、パスワードもわからなかった。

 Aさんは、相続手続きのために、弟の金融資産を把握したかった。そのため、弟のノートパソコンのパスワード解析と、利用していたネットバンクや株取引先に関するデータの抽出を同社に依頼。


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