ホームレスは普段どこで何を食べているのか (1/7) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホームレスは普段どこで何を食べているのか

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村田 らむ東洋経済
ワンカップで作ったかまど(写真)で自炊する人がいるように、ホームレスは普段、何を食べているのだろうか(筆者撮影)

ワンカップで作ったかまど(写真)で自炊する人がいるように、ホームレスは普段、何を食べているのだろうか(筆者撮影)

砂を吐かせるためにシジミをザルに移す様子(筆者撮影)

砂を吐かせるためにシジミをザルに移す様子(筆者撮影)

早朝、露店では廃棄食品を販売していた(筆者撮影)

早朝、露店では廃棄食品を販売していた(筆者撮影)

炊き出しの列に並ぶ人々(筆者撮影)

炊き出しの列に並ぶ人々(筆者撮影)

ホームレス向けに開催される炊き出し(筆者撮影)

ホームレス向けに開催される炊き出し(筆者撮影)

実態を探ると「貧困ビジネス」の影も見えた

 ホームレス。いわゆる路上生活をしている人たちを指す言葉だ。貧富の格差が広がる先進国において、最貧困層と言ってもいい。厚生労働省の調査によると日本のホームレスは年々減少傾向にあるものの、2018年1月時点で4977人(うち女性は177人)もいる。そんなホームレスたちがなぜ路上生活をするようになったのか。その胸の内とは何か。ホームレスを長年取材してきた筆者がルポでその実態に迫る連載の第8回。

●ホームレスはどうやって食べているのか

 読者からよく「ホームレスの人たちって何を食べて、生活してらっしゃるんですか?」と質問される。

 多くは興味本位からだが、もしも災害にあったときの参考にしたいという人もいた。

「ハトやネズミを捕まえて食べるんですか?」

と真顔で聞かれたこともあった。もちろん、そんな人に出会ったことはない。

●自給自足のケース

 ただ、自給自足で食材を手に入れている人は少数だがいた。

 5年ほど前、大阪の淀川の河川敷沿いに小屋を建てて、そこで貝を集めている人がいた。当時、70歳前後の男性だった。

 まだ寒い季節だったのだが、男性はザブザブと川に入ってザルで貝を集めていた。

「何がとれるんですか~?」

 と聞いてみると、

「シジミだよ」

 と言われた。

「本当はこんな寒い日はシジミはとらないんだけどな。欲しいっていう人がいたからね、とっていたんだよ」

 男性は川から上がると、捕まえたばかりの貝を水につけて、砂を抜き始めた。シジミは捕まえた後に、しっかりと砂を吐かせないとダメだという。

 シジミは貝毒が発生する季節は捕まえてはいけないため、年中とれるわけではない。貝毒とは有毒プランクトンを貝が食べて、毒化してしまうことをいう。4~5月に発生することが多い。

 男性に貝を欲しがったのは、彼の小屋に遊びに来る人だ。遊びに来るときには食べ物やビールなどを差し入れしてくれる。物々交換のような形で、貝をとって渡しているのだ。

 ほかにも貝を食材として買いに来る人は何人もいた。

「昔は、淀川のシジミなんか食えるか!って言ったもんだけど、今は人気だよ。すまし汁1杯で数千円する店もあるよ」

 個人だけではなく、料亭なども買いに来ることがあるという。シジミは安くない値段で取引される。男性は自分でも食べることは多いが、売ったりあげたりすることが多いと言った。

 上野公園のいちょうの木から落ちた銀杏を、ホームレスが商品化して販売していた時期があった。それとよく似ている。彼らも自分で食べるよりは、商品として販売していた。

 小屋の中にはかまどがあり、炭が燃えていた。かまどは基本的には暖をとるためのものだが、料理に使うこともある。

「この炭は河川敷でバーベキューをやった後に捨てられていたのを、拾ってきたヤツなんだ。みんな帰りにほかしていくだろ?それを洗って干しておく。細かい炭ばかりだけど、大きい炭よりも使い勝手がいいのよ。あまりはぜないし、一気に燃えることもない」

 彼は小さい畑も持っていて、ゴーヤや菜の花なども育てていた。また彼の元に遊びに来る人が作っている、畑も管理していた。

 貝と農作物だけを食べて暮らしているわけではないものの、食事の一部を占めていた


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