いきなりステーキ、急成長に潜む一抹の不安 (1/2) 〈東洋経済〉|AERA dot. (アエラドット)

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いきなりステーキ、急成長に潜む一抹の不安

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常盤 有未東洋経済#企業

ペッパーフードサービスが運営するいきなり!ステーキ。既存店の好調が続くほか、店舗網も年々拡大している(撮影:梅谷秀司)

ペッパーフードサービスが運営するいきなり!ステーキ。既存店の好調が続くほか、店舗網も年々拡大している(撮影:梅谷秀司)

肉はオーダーカットが基本。客が食べたい肉の種類とグラム数を伝えるシステムだ(撮影:梅谷秀司)

肉はオーダーカットが基本。客が食べたい肉の種類とグラム数を伝えるシステムだ(撮影:梅谷秀司)

ラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングスは2017年10月にペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を結んだ(編集部撮影)

ラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングスは2017年10月にペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を結んだ(編集部撮影)

直営店で実現してきた店舗運営力をFC店でも保てるかが重要となる(撮影:梅谷秀司)

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一瀬邦夫社長は2月末に開かれた決算説明会の冒頭で「こんなに大勢の人がおいでになる決算説明会は初めて。とても緊張しているが、うれしい」と述べた(記者撮影)

一瀬邦夫社長は2月末に開かれた決算説明会の冒頭で「こんなに大勢の人がおいでになる決算説明会は初めて。とても緊張しているが、うれしい」と述べた(記者撮影)

国内200出店計画、総店舗数は1年で倍以上に

「ここまで倍々で成長してくると、会社の中の管理体制がガタガタになるのではないかと誰もが心配する。でもご安心ください」。ペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長は自信たっぷりにそう語った。

 いきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスは2月中旬に2017年12月期決算を発表した。売上高は362億円(前期比62.2%増)、本業の儲けを示す営業利益は22.9億円(前期比2.4倍)と大幅な増収増益で着地した。2017年は5月に東証マザーズから東証2部に市場変更、8月には東証1部にスピード昇格も果たした。

 今2018年12月期について会社側は、売上高629億円(前期比73.7%増)、営業利益40.3億円(同75.5%増)と好調が続くことを見込んでいる。その前提となるのが、既存店の成長だ。

●会員向け施策が奏功

 いきなり!ステーキは2013年12月、銀座に1号店を出店。名前のとおり、前菜などを挟まず、ステーキを立ち食いすることをコンセプトにした業態だ。肉はオーダーカットが基本で、「カット場」と呼ばれる注文窓口で客が食べたい肉の種類とグラム数を伝えると、店員がその場で肉の塊をカットする。

 グラム当たりの金額は、同グループのレストラン業態「ステーキくに」の半額程度と割安で、肉などの原価率は6割近くにも達する。ただ立ち食い席が基本のため、回転率が高い。客単価も2000円とチェーン店としては高額のため、店舗の売り上げ規模が圧倒的に大きいのが特徴だ。

 独自の会員向け販促にも力を入れてきた。いきなり!ステーキには「肉マイレージ」と呼ばれるポイントカードプログラムがある。食べた肉の累計グラム数に応じてポイントが貯まっていく仕組みで、上のランクに行けば行くほど、来店時に受けられる特典が豪華になる。

 たとえば、累計3000グラム以上でもらえるゴールドカードになると、通常300円で提供されているソフトドリンクが来店のたびに1杯無料になるといった具合だ。2018年1月末時点で累計420万枚超のカードを発行し、カード利用率は54%にも上る。

 こうした施策が奏功し、2017年12月期の既存店売上高は前期比で23.1%増という大幅な伸びを記録。客数も23.9%増と好調だった。2018年12月期も肉マイレージカードの活用による販促や他企業とのコラボ企画を実施。さらに、「肉マネーギフトカード」と呼ばれるプリペイドカードを東京や神奈川などのコンビニエンスストアやドラッグストアで販売し、リピート率の向上や新規客の取り込みを図る構えだ。


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