AERA dot.

テレビと芸能界のもはや隠しきれないタブー

このエントリーをはてなブックマークに追加
木村 隆志:コラムニスト/人間関係コンサルタント/テレビ解説者東洋経済

2017年、テレビはどこへ向かうのか?(撮影:梅谷秀司、尾形文繁、今井康一)

2017年、テレビはどこへ向かうのか?(撮影:梅谷秀司、尾形文繁、今井康一)

松本人志とフジテレビの勇気ある「告発」

 元日早々、今後のテレビ業界と芸能界を左右する注目の出来事がありました。

「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した松本人志さんが、「いまだに事務所の力関係があり、大きい事務所のスキャンダルは扱えないことがある」「でもそういうのは一般の人にバレていて、『何であのニュースを扱わないの?』と思われてしまう」とコメントしたのです。

「テレビ業界と芸能界におけるタブー」とも言われる内容であり、自身も大手芸能事務所の『よしもとクリエイティブ・エージェンシー』に所属しているだけに、思い切った発言であるのは間違いありません。

 松本さんは続けざまに、「ネットでさんざん上位にあがっているのに、テレビのワイドショーでは一切扱わない違和感に、テレビ業界の人たちもそろそろ気づいてほしい」「じゃないと、テレビはどんどん時代遅れになっていくし、『芸能界ってやっぱり変な世界やな』って一般社会と離れていっちゃうのが、僕は寂しいというか悔しい」と熱く語りました。

 さらに、その4日後。1月5日放送の「バイキング」(フジテレビ系)が、あえて松本さんのコメントを紹介して議論のテーマに選びました。これも異例のことですが、さらに驚かされたのは小倉智昭さんが、「(松本さんのコメントは)そのとおりでしょうね。そういう縛りみたいなのがありますよ」とあっさり同意したこと。また、MCの坂上忍さんから「これまで(『とくダネ!』などでは)どのように整理つけてきましたか?」と尋ねられると、「長く仕事をもらうためにはしょうがない」と苦しい本音を漏らしたのです。


トップにもどる 東洋経済記事一覧



このエントリーをはてなブックマークに追加