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浅田真央を復帰に導いた「感情コントロール」

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小林 浩志:日本アンガーマネジメント協会 理事東洋経済#フィギュアスケート#浅田真央

「後悔」は一生自分を攻撃し続ける原因になる

「今の心境を話します」から始まる、浅田真央選手のさわやかな復帰宣言から、その意思決定に至るプロセスをアンガーマネジメント的に検証してみたいと思います。皆さんのビジネスや私生活に役立つであろう考え方も、見い出せることでしょう。

 以前は選手としての復帰について「ハーフハーフ」と語っていた浅田選手。1年以上の休養を経て、復帰を決めた理由に、筆者は「自分の気持ちに上手く踏ん切りをつけた」ことがあると感じます。

●「ワースト」と「ハッピー」のダブル想定

 スポーツに限らず、ブランクを置いて復帰することに、大きな不安はつきものでしょう。そして、不安はイライラ・怒りのもと(第一次感情)になり得ますから、上手に向き合わなければなりません。

 不安やストレスに強い人の特徴として「備える」ことに長けていることが挙げられます。では、何に備えるのか??それは「最悪の事態」にです。「最悪の事態」にうまく「備えた」アスリートの例として、ダルビッシュ有投手が挙げられます。

 それは右肘手術を決断したときのコメント。手術を受けたとしても復帰出来ない可能性があることに言及し、一方で

「強がりではなく、不安も怖さもありません。今までの野球人生に悔いはないです。もちろんファンの皆さんの前に戻りたい気持ちはあるので、色々なことを試しながら最大限の努力はします。ですが今の正直な心境は落ち着いていて、前を向いてしかいないということです」

という心情を語っています。


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