●試験当日の過ごし方

「朝は開門時間よりも早めに試験会場に到着するように移動するといい。電車もトイレもまだ空いているし、早めに教室に入ることで気持ちにも余裕が生まれる。逆に、すでに多くの受験生で埋まっている教室に後から入るのは、何となく緊張してしまう」(文III・1年)

「試験会場までの移動時間は、自分がスポーツの試合前にいつもしていたように、激しい曲を聞いて闘争心を高めた。スポーツ経験のある人は、『一発勝負』という点で入試と共通するその経験を生かしてみてもいいかもしれない」(文I・2年)

「教室は暖房が効いており人も多いので、空気が悪い。頭の回転を良くし気分をリフレッシュするためにも、休み時間は少しでも外の空気を吸うようにした」(文III・1年)

「休み時間は次の試験のことをイメージして頭を慣らした。そうすることで試験開始の合図とともに問題に集中できる。終わった試験の出来については考えないようにした」(文I・1年)

「試験開始から5分は、時間を気にせずじっくり丁寧に問題を解いた。そうすることで、緊張で浮ついていた心を落ち着かせケアレスミスを防ぐことができた。問題が解けなくても、深呼吸をすることで焦りを抑えた」(文II・1年)

「周りのことは気にせず、最も集中できる状態で試験を受けることが大事。試験直前にトイレに行きたくなるなど、困ったことがあったら遠慮なく試験監督を呼んで相談しよう」(文III・2年)

「何の失敗もなく全試験を終えられる受験生などほとんどいないはず。多少出来が悪い教科があっても『どうせみんなできていない』『完璧が要求されているわけではない』などと考えるようにしよう。ポジティブに試験を受けられるかどうかが案外合否を左右する」(文III・1年)

「その場にいる人間の中で自分が一番だ、というぐらいの強い気持ちを持つことが大事」(文III・1年)

「試験当日はどうしても周りの人の様子が気になってしまったが、音楽を聞いて自分の世界に没頭することで集中力を高めた。周りの人が自分よりできるように見えるかもしれないが、最後まで自分の力を信じることが大切だと思う」(文III・1年)

「できない科目があっても『難化しているはずだ』と思い込むのが良いと思う。難易度の感覚は本当に人それぞれなので周りの会話を一切聞かないようにし、1日目終了後は他の受験生と一緒になるのを避けて別のルートで帰宅した」(法・3年)

「解けない問題があっても『だったら他にどれが解けるのか』を考え、どんどん他の問題を解くようにした(実際、早大で英語の大問を一つ捨て、東大で世界史第1問を捨てたが、他の問題をどんどん解いたおかげで合格点に達した)」(文I・2年)

次のページ