多くの国公立大学では2月25日から2次試験が始まる(写真/gettyimages)
多くの国公立大学では2月25日から2次試験が始まる(写真/gettyimages)

 大学受験シーズンが本格化し、国立大学の2次試験も近づいてきました。今回は、入試を経験した現役東大生が、試験前日や当日の過ごし方、試験に持っていくと便利なものを紹介します。(所属などは2018年当時のものです)

●試験前日の過ごし方

「ホテルから大学まで歩き、会場の建物を確認した。2次試験前日の駒場キャンパスの場合、正門で試験当日に役立つパンフレットをさまざまな団体が配布しているのでもらっておくと役立つだろう。昼食を買うためのコンビニや夕食を取るレストランなども、併せて目星を付けておくと安心」(文III・1年)

「頭のキレが鈍るのを恐れて、模試の過去問を用いて数学を本番と同じ条件で解いていた。全然解けなかったら逆に不安が高まってしまうので、易しめの問題を使うのが良い」(文I・2年)

「あまり勉強はしない予定だったが、結局いつもと同じくらい勉強してしまった。勉強し過ぎるのもし過ぎないのも不安をあおるので、いつも通りが一番良いと思う。暗記科目を中心に復習したが、できないと不安になるのは事実なので確認程度にするのが良い」(法・3年)

「新しい知識を詰め込もうとせず、すでに十分理解できている内容を再確認した。直前でいろいろな参考書に目を通して、知識が不十分な部分を見つけると焦ってしまう。今持っている知識を復習でさらに補強することで自信が湧き、精神的に前向きになれた」(文III・1年)

「今まで使ってきた単語帳や参考書に一通り目を通した。時間を浪費しないよう、読むというよりは文字を追うという意識を持って次々とページをめくるのがポイント。目に入った部分で不安な箇所だけを再度調べて、知識の抜けがないようにした」(文III・1年)

「過去問演習で間違ったものを見直し、世界史の教科書を読んで重要知識を確認した。新たに分からないことが出てくると不安になるため、新しい参考書や問題に手を出すことは避けた」(文I・1年)

「分からない箇所が出てきて不安にならないよう何度も解いた問題を復習するだけにした。試験前夜にちゃんと眠れるよう、前日の朝はいつもより1時間早く起きた」(文I・2年)

「不安な分野の見直しをする程度で、とにかく睡眠時間を確保した。緊張でなかなか眠れなかったが、目を閉じているだけでもリラックスできると思う」(文III・1年)

「11時半には勉強を切り上げて荷物や電車の確認をすること。いまさらジタバタしてもしょうがないので、寝不足にならないよう12時までには寝よう」(文III・1年)

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