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台風2号は、29日(月)から非常に強い勢力で、沖縄地方に接近する恐れがあります。台風の動きが遅くなり、沖縄では影響が長引く恐れがあります。また、来週は前線が本州付近に延び、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発化する可能性があります。九州から関東甲信を中心に大雨となる恐れがあり、警戒が必要です。

台風2号の進路と特徴

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27日(土)6時現在、猛烈な台風2号はフィリピンの東を西よりに進んでいます。台風2号は、29日(月)には北よりに進路を変えて、やや勢力は落とすものの、非常に強い勢力で、暴風域を伴って沖縄地方に接近する恐れがあります。

その後は、沖縄の南で強い勢力になりますが、動きが遅くなるため、沖縄では台風の影響が長引く可能性があります。

6月1日(木)以降の台風の進路や進む速度の予想はまだはっきりしませんが、海外などの予測モデルでは南西諸島付近で迷走したり、東よりに進路を変えたりするものがあります。

ただ、台風が離れていても、来週は本州付近には前線が停滞するため、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大雨となる恐れがあります。

沖縄地方は影響が長引く恐れ

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台風の接近に伴い、まず影響がでるのが波です。沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴い27日(土)からしけとなり、28日(日)から宮古島や石垣島など先島諸島を中心に大しけとなる見込みです。うねりを伴った高波に警戒してください。また、28日(日)からは東または北東の風が強まる見込みです。台風の進路によっては、先島諸島では30日(火)から暴風となる恐れがあります。28日(日)に予想される最大風速(最大瞬間風速)は大東島地方や先島諸島で東の風15メートル(25メートル)です。飛ばされやすいものは屋内にしまったり、食料品の買いだしをしたりするなど台風への備えを早めになさってください。

奄美地方の沿岸の海域では、27日(土)からしけとなり、29日(月)頃から大しけとなるでしょう。海岸付近には近づかないようにしてください。

本州には前線停滞 台風が離れていても警戒

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29日(月)頃からは前線が本州付近に延びるでしょう。台風がまだ離れていても台風周辺の湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化する恐れがあります。

29日(月)頃から30日(火)頃は北陸地方を中心に雨量が多くなる可能性があります。31日(水)頃からは九州から関東甲信で雨が降り続き、大雨となる恐れがあります。

台風が離れているからと油断せずに最新の台風情報、気象情報に注意が必要です。

台風が近づく前の対策

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台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。