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きょう25日正午に「猛烈な」勢力となった台風2号。29日以降、「非常に強い」勢力で、沖縄に接近する恐れ。また、来週は、前線が本州付近を南下し、停滞する見通し。台風2号周辺の湿った空気が流れ込むと、本州も広範囲で大雨となるリスクが高まるでしょう。

台風2号「猛烈な」勢力に発達 勢力衰えず沖縄へ接近の恐れ

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きょう25日(木)正午、台風2号はマリアナ諸島で「猛烈な」勢力に発達しました。

午後3時現在、中心気圧は910hPa、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルで、マリアナ諸島を1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。5月に台風が「猛烈な」勢力となるのは、2015年の6号以来で、8年ぶりです。

台風2号は今後、「猛烈な」勢力を維持しながらフィリピンの東を西北西へ進み、29日(月)頃から「非常に強い」勢力を維持したまま、沖縄地方に接近する恐れがあります。あまり勢力が衰えないまま、沖縄に近づく恐れがあるため、警戒が必要です。

沖縄地方の沿岸の海域では、27日(土)頃からうねりを伴い、しける見込みです。
台風の進路によっては、28日(日)頃から大しけとなる恐れがあり、週明けは大雨や暴風などの影響も出始めそうです。
今後の台風情報に十分注意し、早めの備えを行ってください。

来週は前線停滞+台風周辺の暖湿流で広範囲で大雨の恐れ

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来週は、台風の動向によっては、西日本から東日本を中心に、大雨となるリスクが高まるでしょう。

週間天気図を見ると、日本海にある前線が31日(水)頃にかけて、本州付近を南下し、その後停滞する見込みです。
まだ台風2号の進路は定まっていませんが、台風が少しでも北上するにつれて、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線付近で雨雲が発達し、大雨となる恐れがあります。※天気図内では、台風も「低」として表現しています。

台風が離れた場所でも、局地的な大雨、雷や竜巻などの突風が発生するなど、荒れた天気になることも考えられるため、注意が必要です。

来週は雨でぐずつく 台風から離れた場所も大雨のリスク「大」

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来週は30日(火)頃から前線が停滞し、九州から関東甲信まで続々と梅雨入りする見込みです。
6月3日(日)頃にかけて、九州から東北は広い範囲で雨が続き、一部の資料では活発な雨雲がかかり続け、局地的に雨量が多くなる予想も出ています。

台風の進路は、予想のモデルによって、異なる状況です。ただ、まとまった雨になる予想もありますので、こまめに最新の情報を確認し、安全な行動をとってください。

来週は、いよいよ雨のシーズンに入りますので、週末晴れるうちに、雨対策をされると良さそうです。

大雨の備え

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大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。

③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。