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今夜遅くからあす22日(月)は、北陸地方でも再び黄砂が飛来するおそれがあります。週明けの通勤・通学時はマスクの着用をお勧めします。車などの汚れにも注意して下さい。

大陸で低気圧が発達 大陸では既に濃度の濃い黄砂を観測

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きょう21日(日)は、中国大陸から朝鮮半島にかけて所々で黄砂が観測されています。このあと、黄砂の範囲が日本付近に近づき、今夜遅く以降は北陸地方にも黄砂が飛来する見込みです。

この黄砂の要因は発達した低気圧。図は、19日(金)の気象衛星と天気図ですが、中国大陸で雲が大きく渦を巻き、低気圧が発達している様子が見られます。この低気圧は大陸の砂漠地帯を通って大量の砂を巻き上げつつ、急発達したため、低気圧周辺では上空の高い所まで砂が巻き上げられているとみられます。

20日(土)の時点で、中国大陸の所々で視程(=見通し)が2キロ未満の濃い濃度の黄砂が観測されており、21日(日)の12時現在で朝鮮半島北部まで黄砂の範囲が広がっています。

黄砂のピークは?いつまで注意が必要?

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低気圧は徐々に勢力を弱めつつあるものの、21日(日)は日本海北部を進み、低気圧から延びる寒冷前線が日本海を南下するでしょう。低気圧や前線の接近とともに、上空に巻き上げられた黄砂が日本付近に広く飛来するでしょう。北陸地方にも寒冷前線の通過後、本格的に黄砂が飛来する予想です。

北陸地方では、今夜遅くから黄砂が飛来し始め、あす22日(月)明け方~朝をピークに黄砂の濃度が高くなるでしょう。見通しが10キロメートル未満となる所がある見込みです。また、見通しが5キロメートル未満となった場合には、交通への障害が発生するおそれもあります。黄砂は少なくともあす22日(月)日中いっぱいにかけて注意が必要です。22日(月)夜以降は、黄砂の中心は東海上へ抜けて、徐々に黄砂の濃度が薄くなりますが、23日(火)朝まで影響の残る所があるでしょう。

22日(月)の通勤・通学はマスク着用がお勧め 車にも対策を

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今回の黄砂は22日(月)の通勤・通学時間帯が最も濃度が高くなるでしょう。大規模な交通障害が発生するほどの濃さではないですが、空の便を中心に遅れや欠航などの影響が出る可能性があります。

あすの通勤・通学時はマスクの着用をお勧めします。特に、呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方、アレルギー疾患のある方などは、できるだけ外にいる時間を少なくし、マスクやメガネなどで対策を取りましょう。

車通勤の方は黄砂で車が汚れてしまうおそれがありますので、今夜のうちに車庫に入れるか、自動車用ボディーカバーをしておくと良いでしょう。
車体に黄砂が付着した場合、タオルで拭くと、車体に傷が付くおそれがあります。また、黄砂が付いた状態でウォッシャー液を使ってワイパーを動かすのもNG。フロントガラスが傷がついてしまう可能性があります。出発前に水で洗い流しておくと良いでしょう。できれば高圧洗浄をするのがお勧めです。

また、洗濯物は外干しはせず、室内干しとしましょう。黄砂が部屋の中に入らないよう、窓は極力開けないようにしましょう。空気清浄機がある方はぜひ活用しましょう。