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きょう18日、気象庁は最新の1か月予報を発表しました。この先は、全国的に高温傾向となり、特に6月初めにかけて、気温が平年に比べて高い見込みです。きょうは関東や東北で5月とは思えない猛暑となりましたが、早い時期から熱中症に警戒が必要です。

5月とは思えない暑さ 早い時期から猛暑に警戒を

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きょう18日、日本付近は南から高気圧に覆われて、東海から関東、北陸、東北を中心によく晴れたうえ、上空に暖かな空気が流れ込んで、5月とは思えない猛烈な暑さとなりました。

午後3時20分までに、福島県伊達市で36.2℃、福島市で35.4℃、群馬県伊勢崎市で35.1℃、群馬県館林市、埼玉県谷市と鳩山町で35.0℃を観測し、東北や関東で今年初めての猛暑日が続出しました。いずれも「観測開始以来、最も早い猛暑日」となりました。

東京都心はきのう17日(水)に続き、真夏日となり、5月中旬までに真夏日が2日続いたのは、初めてのことです。

数値予報モデルによる予測結果 暖気の影響受けやすく

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きょう18日(木)、気象庁は最新の1か月予報を発表しました。

この先は、上空約1500mの気温(右図)は、日本付近は概ね平年より高くなる見込みで、北日本も暖かい空気に覆われやすい時期がある見込みです。気温は6月初めにかけて、西日本から東日本、北日本を中心に、平年並みか高くなるでしょう。

まだ暑さに体が慣れていない時期に気温が上がると、熱中症にかかるリスクが高まります。今後も、季節外れの暑さに注意して、熱中症にかかからないようにご注意ください。

雨の季節が近づくにつれて、湿度もだんだん上がりやすくなってきます。気温はあまり高くない日でも、熱中症のかかりやすい日がありますので、熱中症情報や暑さ指数を確認するようにしてください。

「暑熱順化」で熱中症予防 日常生活でできること

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暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。
暑熱順化ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。

個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。

・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。

・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安とし
ては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内
の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりし
ないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日
程度です。

・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に
は十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。
目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。

暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。

雨の季節近づく 降水量や日照時間は平年並み

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気象庁は、きょう18日、沖縄・奄美地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
沖縄では平年より8日遅く、奄美では平年より6日遅い梅雨入りとなりました。

この先1か月の予報では、雨の季節を迎えた沖縄・奄美の降水量は平年並みか少ない予想です。
きょう18日、梅雨入りが発表された沖縄県では、非常に激しい雨が降るなど、局地的に大雨となりました。
「梅雨入り」は大雨シーズンが到来したことを知らせるサインでもあります。今後の大雨に早めに備えて、雨が予想される日には情報にご注意ください。

西日本から東日本、北日本では、降水量、日照時間ともに、平年並みの予想です。この先は、周期的に雨が降りやすく、次第に雨の降る日が多くなりますので、天気予報はこまめにご確認ください。

梅雨入り予想 九州南部と東北は平年より遅く 九州北部~関東甲信で平年並み

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きょう18日、日本気象協会が発表した「梅雨入り予想」では、梅雨前線の北上は平年と同様か遅い傾向となりそうです。
今年の梅雨入りは、九州南部や北陸、東北は平年より遅く、九州北部から関東甲信は平年並みでしょう。

九州南部の梅雨入り平年日は5月30日頃ですが、5月下旬は梅雨前線は北上しにくいため、平年よりやや遅れる傾向にあるでしょう。
6月上旬から中旬になると、梅雨前線は太平洋側の南岸までは北上しやすくなるため、九州北部から関東甲信の梅雨入りは平年並みになりそうです。
北陸や東北への梅雨前線の北上は遅れる傾向となるため、梅雨入りは平年より遅い傾向となるでしょう。

沖縄・奄美地方から雨の季節に入りました。
九州から東北にかけても、周期的に雨が降りやすくなってきましたので、大雨の備えは早めに行うと良さそうです。【北日本】北海道・東北
【東日本】関東甲信・北陸・東海
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美・沖縄