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5月なのに清々しい陽気の日は少なく、九州から東北では、ここ10日間の降水量は平年より多くなっています。18日(木)から19日(金)にかけても九州から近畿の太平洋側には活発な雨雲がかかり、雨量が多くなる恐れがあります。沖縄はそろそろ梅雨入りとなるでしょう。

平年より降水量多く 東京都心などで2倍以上に

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5月といえば、例年、晴れて清々しい初夏の陽気の日が多いですが、今年は雨が多く、度々大雨となっています。

上の図は5月5日から14日までの10日間の降水量の平年比です。九州から東北にかけて、降水量が多くなっているのが分かります。この期間の雨量は、東京都心で91.0ミリと平年比232%、大阪市は166.5ミリと平年比351%、福岡市で137.5ミリと平年比270%となっています。

なお、ここ10日間だけでなく、ここ60日間(3月16日~5月14日)でも全国的に平年より降水量が多く、今年の春は雨が多くなっています。

18日(木)~19日(金) 西日本の太平洋側で大雨の恐れ

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16日(火)と17日(水)は本州付近は高気圧に覆われるでしょう。広く晴れて、季節先取りの暑さとなりそうです。

ただ、晴天は続きません。18日(木)から19日(金)にかけては、前線を伴った低気圧が九州付近から本州の南岸沿いを東南東へ進むでしょう。18日(木)は九州から東海で雨が降りだし、19日(金)は広く雨が降りそうです。九州から近畿の太平洋側には活発な雨雲がかかり、雨量が多くなる恐れがあります。最新の気象情報にご注意ください。

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その後も短い周期で天気は変わり、22日(月)頃は広く雨が降るでしょう。25日(木)以降も本州付近は雨の降る日が多くなりそうです。

気になる梅雨入りは?

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5月も半ばになり、そろそろ気になるのが梅雨入りです。

5月11日、日本気象協会が発表した「梅雨入り予想」では、梅雨前線の北上は平年と同様か遅い傾向で、今年の梅雨入りは、沖縄・奄美は平年より遅く、九州から東北は平年並みの見込みです。

沖縄の梅雨入りの平年日は5月10日で、すでに平年より遅くなっています。17日(水)は次第に雨が降り、18日(木)頃からは前線の影響を受けやすくなるでしょう。このタイミングで梅雨入りとなる可能性があります。

その後も梅雨前線の北上は早い傾向は見られないため、九州から東北にかけては、平年並みと予想されています。6月上旬には、本州付近に梅雨前線が北上することが予想され、九州や中国、四国、近畿、東海、関東甲信で梅雨入りとなり、その後、東北や北陸でも6月中旬に梅雨入りとなるでしょう。

今のところ、梅雨入りが大きく早まることはない見込みですが、梅雨入り前から、度々大雨に見舞われており、今週後半も西日本の太平洋側で大雨となる恐れがあります。

梅雨入り前ですが、早めに大雨に備えると良さそうです。側溝や雨どいの掃除をし、水はけをよくしましょう。今一度、ハザードマップの確認もしておくと安心です。