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石川県能登地方では6日の雨の降り出しからの雨量が100ミリを超えてきた所があります。このあと、前線上の低気圧が近づくため、今夜遅くから明日の未明をピークに再び雨の降り方が強まるでしょう。総雨量が更に多くなりますので、地震の揺れの大きかった地域では土砂災害により一層の警戒が必要です。また、雨は明日の朝までに止む所が多いですが、これまでに降った雨や地震の影響で地盤が緩んでいますので、安全が確認されるまでは危険な場所には近づかないようにしましょう。

能登でも総雨量が多くなっている所あり このあと雨脚が再び強まり、総雨量はさらに増える見込み 土砂災害に警戒を

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昨日6日(土)から7日にかけて、前線が北陸地方を南下した後、本州付近に停滞しました。北陸地方では広い範囲で雨量が多くなり、特に地震の揺れの大きかった石川県能登地方でも降り始めからの雨量が多くなっています。昨日6日(土)の降り始めからの雨量は、輪島で114ミリ、珠洲でも79ミリなどとなっており、これは、5月の1カ月分の降水量に迫る量となります。

また、19時10分までの24時間雨量は、富山で81.0ミリ、秋ケ島(富山県)で75.0ミリ、松浜(新潟県)で53.5ミリとなっており、いずれも5月の観測史上1位となっています。

現在、前線に伴う活発な雨雲が再び北陸地方に広がり、雨脚が強まっています。このあと、8日の午前中までを中心に雨が続きますので、総雨量がさらに増える見込みです。土砂災害に注意・警戒して下さい。

このあとの雨の見通し 総雨量がさらに増える

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このあと、前線上の低気圧が本州の南岸を進み、この低気圧が近づく7日夜遅く~8日の未明頃を中心に、北陸地方でも1時間に20ミリ前後の強い雨の降る所があるでしょう。8日18時までの24時間雨量は、新潟県の多い所で100ミリ、富山県でも80ミリなどとなっており、地震の被害の大きい石川県能登地方でも50ミリが予想されます。

これまでに降った雨や地震の影響で、地盤が緩んでいるおそれがあります。土砂災害にはより一層の警戒が必要です。また、低い土地の浸水や河川や用水路の増水にも注意して下さい。

珠洲市の雨の見通し 総雨量で100ミリを超えるおそれ 土砂災害に警戒を

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地震の被害の大きかった珠洲市でも、前線上の低気圧が近づく8日午前3時頃までは1時間に10~20ミリ前後の雨の降るおそれがあります。既に、6日(土)の雨の降り始めからの雨量は70ミリを超えていますので、総雨量は100ミリを超えるおそれがあります。

雨は、8日(月)の朝までで、日中は次第に天気は回復しますが、油断はできません。これまでに降った雨や繰り返される地震の影響で、地盤が緩んでいますので、安全が確認されるまでは危険な場所には近づかないようにして下さい。

珠洲市 金曜日まではおおむね晴れ 朝晩は冷え込み、体調管理に注意 次の雨は13日(土)か

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9日(火)~12日(金)にかけては、北陸地方は高気圧に覆われますので、だいたい晴れるでしょう。地震の後片付けなどは、できる限りこの期間に進めたいものです。冷たい空気に覆われるため、晴れても極端な暑さはありませんが、朝晩は冷え込み、最低気温は6~8度、少し内陸や丘の上では5度以下となる所もありそうですので、夜間の防寒対策はしっかりと行った方が良いでしょう。

次の雨は13日(土)頃となるでしょう。南から暖かく湿った空気が入り、上空の寒気の影響もあって大気の状態が不安定になりそうです。地震の影響で、少しの雨でも土砂災害に注意が必要となりますので、気象情報をこまめに確認し、安全な避難ルートや場所を確保していざとなった時に安全な場所に居られるようにしましょう。