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4日(木・祝)は、魚津で今シーズン24回目の蜃気楼が出現しました。昨日3日(水・祝)に引き続いて2日連続の出現となりました。明日5日(金・祝)も蜃気楼の出現する可能性があります。冒頭の下の写真は、昼過ぎの新湊大橋方面で、橋脚の伸びが顕著になっています。下記のリンクでは、ライブカメラの映像や過去の蜃気楼の記録などをご覧頂くことができます。
▼魚津埋没林博物館HP(外部リンク)
https://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/index.html

魚津沖で2日連続でCランクの蜃気楼が出現

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4日(木・祝)は、富山県魚津沖で蜃気楼が出現しました。ランクは上から3番目のCランクでした。4日昼過ぎに、射水市方面の新湊大橋の橋脚の明瞭な伸びや反転、富山市方面の建物などの伸びが観測され、Cランクの蜃気楼となりました。

4日(木・祝)の北陸地方は、本州の東の海上に中心を持つ高気圧に覆われたため、各地ともよく晴れました。魚津埋没林博物館の気象観測によると、最高気温は22.8度、朝と日中の気温差は11.0度と大きくなりました。

風は、明け方までは南より、朝の内は一時西よりの風となりましたが、10時頃から北よりの弱い風に変わり始めました。10時50分頃には気温の上昇する時間帯とも重なり、Dランクの蜃気楼の出現となりました。

その後も日照により気温の高い時間帯が続き、風も北よりの弱い風が続きました。北よりの風は魚津市にとっては暖かい陸地をかすめて通る風向きで、海上の比較的冷たい空気の上に暖かい空気が重なる状態となりやすく、蜃気楼が出現しやすくなります。14時20分頃から新湊大橋の橋脚が大きく伸び上がるなど、明瞭な蜃気楼となり、Cランクに格上げされました。

3日の蜃気楼の様子

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3日(水・祝)にも、富山県魚津沖で蜃気楼が出現しており、ランクは4日(木・祝)と同じ、Cランクでした。3日昼過ぎには、生地方面から富山方面、新湊大橋方面とも、護岸や家屋、橋脚などの伸びが広い範囲で観測され、Cランクの蜃気楼となりました。

3日(水・祝)の北陸地方は、大きな移動性高気圧に覆われて各地ともよく晴れました。魚津埋没林博物館の気象観測によると、最高気温は22.0度、朝と日中の気温差は12.9度と大きくなりました。特に、10時頃から11時頃にかけて急激に気温の上がった時間があり、このタイミングで新湊大橋や富山市方面で風景の伸び上りが観測され始めました。

さらに、12時頃から風が北寄りの微風に変わり始め、13時40分頃から広い範囲で護岸や橋脚の伸びなど変化が大きくなり、Cランクの蜃気楼となりました。

このように、蜃気楼の出現には様々な要因が絡みますが、①晴れて気温が上がる ②朝と日中の気温差が大きい ③日中は北よりの微風となることが、蜃気楼の出現の重要な条件と言えそうです。

5日(金・祝)も蜃気楼の出現のチャンスあり!

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5日(金・祝)は、引き続き東海上の高気圧に覆われるでしょう。西からは気圧の谷が近づいてくるため、徐々に雲が多くなってきますが、日中いっぱいは薄い雲が主体で、日差しはあるでしょう。南から暖かい空気が入るため、日中の最高気温は平年よりかなり高く、朝と日中の気温差も大きいでしょう。

西から気圧の谷が近づいてくるものの、北陸の周辺はまだ等圧線の間隔は狭くないため、日中は北よりの微風(海風)となり、引き続き蜃気楼の出現条件が整います。

ゴールデンウィークのお出かけ先として、魚津の蜃気楼を見に行くというのも選択肢として大いにありそうです。その際、双眼鏡があるなら、持参することをお勧めします。

蜃気楼観察の注意点

①日中は晴れて気温がかなり上がります。熱中症にならないように、水分をこまめに補給するなどの対策が必要です。

②この時期に晴れれば紫外線が強まります。帽子や日焼け止め、サングラスなどで対策をしましょう。また、長時間外で観察を続けていると熱中症のリスクが高まりますので、定期的に日陰で休憩をとるなどをしましょう。