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ゴールデンウィーク初日のきょう29日は、前線の近づく西日本では広く雨が降り、九州では激しい雨となっている所があります。午後は四国や中国、近畿にも活発な雨雲がかかり、今夜は局地的に滝のような雨が降る恐れがあります。

九州で激しい雨

きょう29日は、前線の近づいている西日本では広く雨が降り、今朝は活発な雨雲がかかった九州で激しい雨の降った所があります。

1時間雨量は、長崎県新上五島町で37.0ミリ(午前8時55分まで)と、4月の観測史上1位の大雨に。このほか長崎県五島市で32.5ミリ(午前8時9分まで)の激しい雨を観測しました。

活発な雨雲は東へ進んでいるため、四国や中国でも雨脚の強まり始めている所があります。

西日本 今夜は非常に激しい雨も

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午後は活発な雨雲が九州だけではなく、四国や中国、近畿にもかかってくる見込みです。前線の活動が活発になるため、これまで以上に雨の降り方が強まる所があるでしょう。

特に四国では夜遅くなって非常に激しい雨の降る所がありそうです。九州南部や四国、紀伊半島など西日本の太平洋側では地形の影響で、雨量が増える恐れがあります。瀬戸内でも湿った空気が入りやすい広島などは大雨が予想されています。

土砂災害や低い土地の浸水、道路の冠水などにご注意ください。

非常に激しい雨って どんな雨?

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非常に激しい雨とは、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。

なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。

ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に注意が必要です。

ゴールデンウィークで車の移動が増える時期ですが、1時間に50ミリ以上の雨が降ると、外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなります。また、道路が急に冠水する恐れがあるため、車の運転は危険を伴います。状況の変化に十分ご注意ください。