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春の花粉シーズンも間もなく終了ですが、スギやヒノキのシーズンが終わってから飛び始める花粉もあります。花粉は、ほぼ一年中飛んでいます。いつ・どこで・何の花粉に注意が必要?

春の花粉シーズン終了へ

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春の花粉シーズンもようやく終了へ。この先、1週間は、各地とも「少ない」予想です。ただ、関東などでは、例年ゴールデンウィーク頃まで花粉が飛ぶことが多くなっています。しばらくは、軽めの対策をすると良いでしょう。

今年の特徴「例年より早く飛び、ピークも早い」

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今年の花粉飛散開始は、東京都では2月10日で、過去10年間の平均よりも早くなりました。今年は「例年より早く飛び、ピークも早い」というのが特徴です。ここまでの飛散量をみると、2月下旬~3月中旬にかけて突出して多く飛び、3月2日は青梅で3000個を超えました。青梅でスギ花粉の飛散が一日に3000個を超えたのは、2013年(3月8日、9日、10日)以来10年ぶりの事です。スギ花粉は3月上旬~中旬に多く、ヒノキ花粉は4月上旬~中旬にかけて飛散量が多くなりました。

花粉症の方は、ようやく解放されてホッとしますが、スギやヒノキ花粉のシーズンが終わってから飛び始める花粉もあります。

5月~6月 北海道はシラカバ 関東~九州はイネ科

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スギ花粉やヒノキ花粉は、例年、5月の連休頃にはシーズンが終わります。スギ・ヒノキの次は、シラカバ花粉です。北海道では5月にシラカバ花粉が多く飛び、くしゃみや鼻水の症状をうったえる方が出てきます。また、関東~九州では、5月~6月にかけてイネ科の花粉が飛びます。

夏は九州~東北でブタクサなど 秋はほぼ全国でヨモギなど

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そして、夏は草の花粉が多く飛びます。8月~9月にかけては、九州~東北ではブタクサ花粉のシーズンです。ブタクサ河原や雑木林に自然に生えている雑草です。家の近くに雑木林がある場合は、花粉の数が多くなります。

ブタクサにやや遅れて、9月~10月にかけては、九州~北海道にかけてヨモギの花粉が飛びます。

花粉はほぼ一年中飛んでいる

主な花粉の飛散する時期は、地域によって多少違いがありますが、スギやヒノキは春が中心で、秋にも少量の花粉が飛散することがあります。カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科の花粉は種類が多いために春から初秋までの長い期間飛散します。ブタクサやヨモギなどのキク科とカナムグラの花粉は夏の終わりから秋にかけて飛散しています。

このように、花粉はほぼ一年中飛んでいます。
スギやヒノキの花粉症の方は、スギやヒノキ以外の花粉についても症状がでるかどうか、専門の医療機関で調べてもらうと良さそうです。