メイン画像
メイン画像

きょう4日の夜も、沖縄や九州から東北で「きぼう」のある国際宇宙ステーション(ISS)を見られる可能性があります。いつ見えるのか?天気は?気になるポイントをまとめました。

「きぼう」が見られる地域や時刻

きょう4日の夜は、「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスがあります。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、4日の「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。4日は19時53分頃から観測のチャンスがあります。

福岡では「◎」と、那覇、広島は「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。大阪、東京、金沢、仙台も「△」と見ることができそうです。ただ、「きぼう」が低い位置を進むため、西の空が開けた所で見るようにしましょう。

気になる天気は?

画像B
画像B

気になるきょう4日夜の天気ですが、19時過ぎは、北海道から近畿にかけて、広く晴れるでしょう。中国地方や四国、九州は雲が多めですが、雲の間から見れるチャンスはあります。

ただ、「きぼう」が見える19時過ぎは、日中とは一転して空気がヒンヤリするでしょう。そとで夜空を見上げる際には、暖かい服装で行うようにしましょう。

きぼうが見える条件

画像C
画像C

きぼうが見える条件

国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

きょう4日は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。