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きょう3日の夜は、東京・仙台など広い範囲で「きぼう」のある国際宇宙ステーション(ISS)を見られる可能性があります。何時頃、どの方向を見れば良いのか、各地の天気と注意点を、まとめました。

「きぼう」が見られる地域や時刻

きょう3日の夜は、「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスがあります。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、3日の「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。3日は19時5分頃から観測のチャンスがあります。

特に、東京・仙台・金沢・秋田では「◎」と、条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。桜が満開の所では、夜桜と「きぼう」のコラボも楽しめるでしょう。

「きぼう」が見える条件

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国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は、以下の3つです。

① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

きょう3日は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。

きょう3日夜 天気と注意点

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気になるきょう3日夜の天気ですが、19時過ぎは、北海道から九州にかけて、広く晴れるでしょう。関東から西は、多少、雲の広がる所もありますが、天気を崩すような雲ではなさそうです。

ただ、「きぼう」が見える19時過ぎは、日が暮れて、気温がグッと下がってくる時間帯です。急にヒンヤリしてくるので、一枚、上着を羽織るなど、服装に注意が必要です。

新年度のスタートに、輝く「きぼう」に出会えるよう、ぜひ暖かくして、空を見上げてみてください。