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きょう30日、気象庁は最新の1か月予報を発表しました。この3月は暖かい日が続き、桜の開花や満開も記録的な早さで観測された所が多くなっていますが、4月中旬にかけて高温傾向が続くでしょう。北日本は4月下旬も気温が高く、桜前線は急ピッチで北上しそうです。

ここ1か月の平均気温 平年より3℃~4℃高い所がほとんど

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ここ1か月は、暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が平年に比べて高くなりました。

1か月の平均気温(2月28日~3月29日)は、札幌で4.7℃、仙台で9.1℃(いずれも平年より3.8℃高い)、東京で12.8℃(平年より3.6℃高い)、福岡で13.3℃(平年より2.6℃高い)など、北海道から九州にかけて、平年より3℃~4℃くらい高い所がほとんどとなりました。
沖縄では那覇で19.9℃となり、平年より1℃程度高くなりました。

あす31日(金)は3月最終日となりますが、きょう30日(木)に続いて春本番の暖かさとなるため、この3月は記録的な高温となる所が続出しそうです。

数値予報モデルによる予測結果 暖かな空気に覆われやすい

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きょう30日(木)、気象庁は最新の1か月予報を発表しました。

1か月平均の地上気圧(左図)は、カムチャツカの東を中心に平年より高い一方、中国東北区には低気圧があり、北日本には暖かい空気が流れ込みやすいでしょう。また、西日本と沖縄・奄美付近は、高気圧に覆われやすい見込みです。

上空約1500mの気温(右図)は、日付変更線付近から北海道にかけて平年より顕著に高く、北日本を中心に東・西日本も暖かい空気に覆われやすいでしょう。

4月下旬にかけて北日本中心に高温傾向 桜の開花や満開も記録的に早く

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この先1か月も高温傾向が続き、平均気温は全国的に平年より高い見込みです。
4月中旬にかけては、広い範囲で平年を上回る暖かさが予想されていますが、4月下旬になると西日本や東日本の高温は落ち着くでしょう。
ただ、北日本では4月下旬にかけても、気温が平年を上回る予想です。

このため、これから桜の季節に入る北日本では、開花や満開の時期が平年より早く、最早で桜の季節を迎える所が続出しそうです。

きょう30日(木)に日本気象協会が発表した、2023年桜開花予想(第7回)によると、桜前線は4月中旬に津軽海峡を渡る見込みです。
東北や北海道で、お花見を予定されている方は、いつもの年よりも早めの計画が必要でしょう。

天気は周期変化も 比較的晴れの日が多め

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この先1か月の天気ですが、沖縄・奄美、西日本と東日本日本海側で降水量は平年並みか少なく、日照時間は平年並みか多い見込みで、比較的晴れの日が多くなるでしょう。
東日本太平洋側と北日本は降水量、日照時間は平年並みで、この先も周期的に雨が降ったり、晴れたりを繰り返す見込みです。
これからますます気温が高くなるにつれて、一度に降る雨の量が多くなってきます。雨の予想される日には、降り方など注意をしてください。

また、気温に関しては、きょう30日(木)、東北地方と北海道地方に「高温に関する早期天候情報」が発表されました。

北海道と東北では、気温が高い状態が続いていて、4月5日頃から「かなりの高温」が予想されています。
積雪の多い地域では、落雪やなだれ、急な雪解けに注意してください。農作物の管理にも注意が必要です。

【北日本】北海道・東北
【東日本】関東甲信・北陸・東海
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美・沖縄