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東京都多摩地区のデータでは、今シーズンの花粉飛散量は、ここ数年と比較して2、3倍の多さに。また、飛散量のうちヒノキの割合は、1週間前から6割を超え、ヒノキがメインとなっています。そろそろ花粉の総飛散量が減る頃ですが、今シーズンは3月後半に入っても、僅かに増えている状況です。

今シーズンの花粉飛散量 ここ数年と比べ2、3倍の多さ

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今シーズンの花粉飛散量は、東京都多摩地区のデータでは、ここ数年と比較して2倍から3倍の多さとなっています。
上の図は、東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi.」のデータから、最新のデータがある東京多摩地域(青梅、八王子、多摩、町田、立川、府中、小平)の情報をもとに作成したものです。

3月27日(月)までの東京都多摩地区の花粉の累計飛散数(7地点平均)は、1平方センチメートルあたり約8140個となり、すでに昨年の約2.8倍となっていて、ここ数年と比較して2倍から3倍の多さとなっています。

東京都内は一週間前からヒノキがメインに

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一日の飛散量のヒノキの割合は、22日(水)から6割を超える状況が続いていて、東京都内でもヒノキがメインとなってきました。

例年であれば、そろそろ花粉の飛散量が減ってくる頃ですが、今年はまだ大量飛散が続いています。

花粉ピーク続く 4月に入っても大量飛散予想

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この先、晴れる日が多く、日中は暖かくなる日が多い見込みです。

東京に限らず、東北から九州まで、花粉の飛散は、この先も連日「非常に多い」見込みです。
4月に入っても、各地で「非常に多く」飛ぶ予想が出ていて、ピークが長引く可能性があります。

桜が見頃を迎えている地域が多く、お花見で長時間外で過ごす機会も多くなる時期です。外出時や帰宅時は、万全な花粉対策を行ってください。

花粉が飛びやすい条件

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花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。

① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。

② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。

③ 「雨上がりの翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨上がりの翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。

花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。