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東京都多摩地区の1月4日~3月14日までのスギ・ヒノキ花粉の累計飛散数は、ここ5年間で最も多くなっています。異例の暖かさで、ヒノキ花粉のピークが早まる予想で、3月下旬はスギ花粉に加えて、ヒノキ花粉のピークも重なり、注意が必要です。

ここ5年で累計飛散数が最多

上の図は東京都多摩地区の1月4日~3月14日までのスギ・ヒノキ花粉の累計飛散数です。(東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi.」より、最新のデータがある青梅・八王子・多摩・町田・立川・府中・小平のデータの平均値を累計)

今年(2023年)のこれまでの累計飛散数は、ここ5年と比較して最も多く、去年(2022年)と比較すると約4倍となっています。

3月下旬はスギ花粉とヒノキ花粉のピーク重なる

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関東では3月いっぱいはスギ花粉のピークが継続する予想です。東京ではすでにヒノキ花粉も飛散していますが、3月下旬にかけても気温が平年より高い予想のため、ヒノキ花粉のピークが例年より早い3月下旬から始まる見込みです。3月下旬はスギ花粉とヒノキ花粉のピークが重なるため、いっそう注意が必要です。

14日は東京で、15日は横浜で桜(ソメイヨシノ)の開花発表がありました。来週には関東南部では桜が見ごろを迎える所が多くなる見込みです。お花見シーズンでお出かけされる方も多いかと思いますが、花粉症の方は万全な対策が必要です。

外出時の花粉対策

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花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。