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冬の夜空で代表的なのは明るい一等星で形作られる「冬の大三角形」、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。今月中旬はしばらくの間、そのすぐそばに赤く光る星たちで作られる、「赤い大三角形」を一緒に見ることが出来ます。

冬の大三角形と赤い大三角形

冬の星座の代表格であるオリオン座の左上に輝くベテルギウスと、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスで作られる三角形を「冬の大三角形」と呼んでおり、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。季節は春へと移ろう頃ですが、夜8時過ぎでも南西の空には冬の大三角形がよく見えます。

注目されるのは、それに加えて、今年はオリオン座のベテルギウス、おうし座のアルデバラン、そして火星と3つの明るい赤い星々が、隣にもう一つ三角形を作ります。

午後8時過ぎの南西の空のやや高い所に、二つの三角形を見ることが出来ます。これらの星々はすべて明るく輝いていますので、肉眼でも十分楽しめます。

惑星である火星は毎日少しずつ左のほうへ動き、赤い三角形の形は少しずつ変わります。早春の夜空で二つの三角形や形の移ろいを楽しむのはいかがでしょう。

今夜は全国的に星空が広がりそう。

今夜の日本付近は、日本付近に中心を持つ高気圧に広く覆われるでしょう。このため全国的に晴れて、きれいな星空が広がります。星空観察にはよいでしょう。

ただ、夜空の星々が見えるようになるためには、目が暗さに慣れるためしばらく時間がかかります。寒さのピークは過ぎたとはいえ、夜は内陸部や北日本ではやや冷え込む所がありますので、暖かくして観察しましょう。