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8日(水)の仙台の花粉飛散量は1㎠当たり3000個を超え、記録的な大量飛散となりました。日本気象協会の観測では、1日当たりの飛散数としては過去10年間で最大となり、わずか1日で去年の総飛散数を超えました。東北南部は花粉のピークに入ったとみられ、万全の対策が必要です。

8日(水)は過去10年で最大 1日で去年の総数を超える

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仙台の花粉が記録的な多さになっています。上のグラフは仙台の日ごとの花粉飛散数を今年と去年で比べたものです。
日本気象協会の観測では、8日(水)の飛散数が1㎠当たり3288.3個となり、1日の飛散数としては過去10年で最も多くなりました。
去年の一日の最大数は172.8個で、花粉シーズンで飛んだすべての数は2500個余り。8日(水)はわずか1日で去年の総数を上回る大量飛散となりました。

10日(金)~11日(土) 雨上がりの飛散増に警戒

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東北南部は今年の花粉のピークに入ってきたとみられます。
10日(金)は広く雨が降る予想ですが、太平洋側は昼頃には回復する見込みです。
通勤・通学時間帯は雨で花粉が飛びにくくても、早ければ午後になってスギの雄花が乾くと飛散が始まる可能性があります。
11日(土)は各地で晴れるので、飛散量が一段と多くなるでしょう。

その後も、13日(月)午後から14日(火)は寒の戻りとなりますが、全体的には気温が高めの傾向で、花粉が飛びやすくなります。
晴れる日・風の強い日は特に花粉対策が欠かせません。

外出時にオススメな花粉対策

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花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。