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きょう9日、最新の1か月予報が発表。この先も全国的に暖かな空気に覆われやすく「高温傾向」。特に、来週中頃からは北海道から九州北部にかけて、平年に比べて気温がかなり高くなる見込みです。桜が一気に咲き進み、桜の見頃時期と花粉飛散ピーク時期が重なる可能性も。

数値予報モデルによる予測結果

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この先の1か月平均の地上気圧(左図)は、シベリア高気圧は弱い見込みで、北日本の冬型の気圧配置は弱いでしょう。等圧線の間隔が広く、天気は全国的に数日の周期で変わる見込みです。

上空約1500mの気温(右図)は、モンゴルからカムチャツカ半島付近にかけて平年より高く、日本付近は全国的に暖かい空気に覆われやすいでしょう。

季節外れの暖かさとどまらず気温高め 北日本の太平洋側で雨多く

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きょう9日(木)は、広い範囲で4月並みから5月並みの暖かさとなりましたが、この先もまだ季節外れの暖かさはとどまりません。
この先1か月の平均気温は、北日本、東日本、西日本で、平年より「高い」見込みです。沖縄・奄美は平年並みでしょう。

また、降水量は平年並みの所が多いですが、北日本の太平洋側では平年よりも多い見込みです。暖かくなるにつれて、一度に降る雨の量が多くなってきます。この先も全国的に気温の高い状態が続き、多雪地に雨が降りますので、雪解けによる雪崩に一層の注意が必要です。

日照時間は、東日本の日本海側で平年並みか多いでしょう。低気圧や前線の影響を受けにくいため、平年と比べて、曇りや雨の日が少ない見込みです。一方、北日本の太平洋側では、低気圧の影響を受けやすく、平年に比べて、日照時間が少ない見込みです。雨が予想される日には、どんな降り方になるのか、しっかりとご確認の上、安全にお過ごしください。

高温に関する早期天候情報 10年に一度レベルの高温予想

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きょう9日(木)、高温に関する早期天候情報が、北海道から九州北部にかけての広範囲に発表されました。

この情報は、その地点・時期としては10年に1度程度(10%)しか起きないような著しい高温が予想される場合に発表されるものです。
特に、来週中頃から平年に比べて「かなり高くなる」所が多い見込みです。

気温は日によって上がったり下がったりと繰り返しますが、寒の戻りはあっても一時的となるでしょう。
農作物の管理にいつものシーズン以上に気を付けてください。また、なだれによる遭難事故なども相次いでいます。ますます積雪の多い地域では、急な雪解けによって、雪崩の危険が高まりますので注意してください。

来週にも桜続々と開花か 全国トップは東京、福岡、高知で16日予想

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季節外れの暖かさが続く中、この先も暖かくなる見込みで、桜の開花も早まりそうです。

きょう9日、日本気象協会は「2023年桜開花予想(第4回)」を発表しました。東京の開花予想は前回(3月2日発表)の予想からさらに早まり、福岡、高知に並んで全国トップの3月16日(木)。来週にも桜開花の便りが届きそうです。

この3月上旬、東京都心の気温は、平年に比べてかなり高くなっています。

東京の3月上旬の日最高気温の旬平均は、きょう9日までの実況値に、あす10日の予想最高気温(21度)を足して計算すると「18.2度」になり予報通りだと、1876年以降の統計でダントツ1位になります。

過去の3月上旬の日最高気温の旬平均ベスト3とその年の桜開花日は次の通りです。
2013年 16.8度 3月16日
2021年 15.5度 3月14日
2018年 15.2度 3月17日

暖かさで、桜は一気に咲き進み、開花から1週間たたずに見頃を迎える可能性があります。
今シーズン、花粉の飛散量が関東甲信などで例年の2倍と予想され、3月中は広範囲でピークが続く見込みです。
お花見シーズンと花粉が大量飛散する時期が重なりそうです。お花見の計画は早めに立てて、花粉症の方は万全な対策を行って楽しんでください。