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きょう9日、日本気象協会は「2023年桜開花予想(第4回)」を発表。季節外れの暖かさが続き、東京の開花予想は前回(3月2日発表)の予想からさらに早まりました。桜開花の全国トップは東京は福岡、高知に並んで3月16日。ちょうど一週間後に桜が開花する予想です。

開花と満開の傾向

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3月に入り、全国的に気温が高く推移しています。特に、ここ数日は九州から東北にかけて、最高気温が20度前後の春の陽気となっており、今後も平年より気温が高い状態が続く見込みです。このため、開花、満開ともに平年より早いところが多いでしょう。

今年の開花は、3月16日に東京と福岡、高知からスタートするでしょう。17日には横浜、宮崎など、18日には名古屋、谷などで開花する見込みです。3月末までに九州から関東にかけて広く開花し、北陸や長野、東北の一部地域でも3月中に開花するところがあるでしょう。桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡り、4月24日に函館、26日に札幌で開花する見込みです。

3月中は高温傾向が継続する見込みのため、満開日も全国的に平年より早くなるでしょう。3月下旬には九州から関東の広い範囲と、北陸や長野、東北の一部で満開となり、東京では3月24日に満開となる見込みです。関東や北陸、東北では、平年より10日前後早く満開を迎える地点がありそうです。函館や札幌では、4月下旬に満開を迎えるでしょう。

この冬(12月~2月)は、たびたび強い寒気が流れ込みました。全国的に厳しい寒さの日も多く、桜の花芽の休眠打破※は順調に行われたとみられます。3月に入り、1日には関東地方で「春一番」が吹くなど、春の訪れを感じさせる陽気が続いています。特に、ここ数日の季節を先取りするような暖かさは、桜の早期開花を後押しするでしょう。

※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること

言葉の説明

平年:1991~2020年の平均値

かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い