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天気は短い周期で変わり、13日(月)から14日(火)は荒天に。気温は平年より高い傾向が続きそう。季節先取りの暖かさで、桜の開花も間近に。

9日(木)~15日(水) 週明けは荒れた天気 黄砂も

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あす9日(木)の午後から10日(金)にかけては、気圧の谷が通過するため、九州から北海道は一時的に雨が降りそうです。降る時間は短いですが、雷を伴う所もあるでしょう。天気回復後は西日本を中心に黄砂が飛んでくる可能性があります。

その後、天気が崩れるのは13日(月)から14日(火)。本州付近を低気圧や前線が通過するため、雨や風が強まり、雨の量が多くなるおそれがあります。雪が降るのは本州は山岳が中心ですが、北海道では平地でも雪になる所があるでしょう。また前線が通過した後は北より風に変わり、冷たい空気が流れ込みそうです。

気温は、12日(日)までは全国的に平年より大幅に高いでしょう。関東から西では最高気温が20℃を超えて、ゴールデンウィーク頃の暖かさの日もありそうです。スギ花粉の飛散がピークとなっていますので、万全の対策を心がけてください。週明けの雨を境に気温が下がりますが、冬のような寒さにはならない見込みです。

日本気象協会の桜開花予想(第3回)では、福岡と高知が3月14日(火)、東京が3月18日(土)となっています。季節先取りの暖かさが続くため、この予想よりも桜の開花が早くなるかもしれません。

16日(木)~21日(火) 暖かさ続く 雪解け進む

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16日(木)以降も、短い周期で天気が変わるでしょう。16日(木)から18日(土)にかけては、北日本を中心に低気圧や寒気の影響で、変わりやすい天気になりそうです。日差しがあっても、急な雨や雷雨にご注意ください。19日(日)は全国的に晴れますが、21日(火:春分の日)は広い範囲で雨が降るでしょう。

最低気温、最高気温ともに平年並みか平年より高く、北日本ほど高温傾向が顕著です。東北と北海道では、12日(日)頃から「かなりの高温」になるとして、「高温に関する早期天候情報」が発表されています。雪が多く残る所では、さらに雪解けが進むでしょう。

※かなりの高温 5日間平均気温平年差 東北:2.7℃以上高い、北海道:2.6℃以上高い

融雪災害に注意

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暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。

雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。

雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

また、バックカントリーと呼ばれる整備されていない雪山で、手付かずの自然の中を滑走するスキーやスノーボードが人気を集めていますが、この冬もバックカントリーでの遭難が相次いでいます。コースの外に出るなど、無理な行動は控えてください。