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この先も高温傾向が続き、今週はゴールデンウィーク頃の陽気になる所も。朝晩と昼間の気温差が大きくなりそう。晴れて気温が高い日は、万全の花粉対策を。13日(月)頃は雨や風が強まり、荒天となる恐れ。融雪が進むため、雪崩や河川の増水に注意が必要。

1週目(8日~14日):13日頃は雨・風強まる恐れ

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あす8日(水)は、高気圧に覆われて、全国的に晴れる見込みです。日差しとともに気温が上がり、各地で4月中旬から下旬並みの暖かさになるでしょう。

9日(木)から10日(金)は、気圧の谷の影響で、北海道から北陸で雨が降りそうです。関東から九州は広く晴れて、昼間は上着なしで過ごせる所が多いでしょう。

11日(土)から12日(日)は、高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。春本番の陽気で、お出かけ日和になりそうです。昼間は過ごしやすいですが、朝晩との気温差が大きくなります。カーディガンなど羽織る物やストールなどで、うまく服装を調節なさってください。

13日(月))は、前線が日本付近を通過するため、全国的に雨が降るでしょう。前線が通過するタイミングで、局地的に雨や風が強まりそうです。なお、気温が高く、北海道や東北、西日本の山沿いでも雨が降るため、雪どけが進みます。積雪の多い所では、なだれや落雪、道路の冠水などに注意が必要です。14日(火)は、一時的に寒気が流れ込むため、北海道や東北では雪の降る所がありますが、関東から九州は天気が回復する見込みです。

融雪災害に注意

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積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨によって雪どけが進むため、融雪災害に注意が必要です。主に次のような災害が発生するおそれがあります。

① 雪どけによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。「全層なだれ」とは、山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

なお、バックカントリーと呼ばれる整備されていない雪山で、手付かずの自然の中を滑走するスキーやスノーボードが人気を集めていますが、今シーズンもバックカントリーでの遭難が相次いでいます。コースの外に出るなど、無理な行動は控えてください。

② 雪どけにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。来週にかけて、たびたび雨が予想されていますので、道路の冠水に十分ご注意ください。

このほか、屋根からの落雪も多くなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

2週目(15日~20日):高温傾向が続く 万全の花粉対策を

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15日(水)は各地で晴れますが、16日(木)から17日(金)はくもりや雨の所があるでしょう。18日(土)から20日(月)は広い範囲で晴れる見込みです。18日(土)は春の彼岸の入りですが、土日は穏やかに晴れる所が多く、お墓参りに行くにも良さそうです。

気温は平年並みか高く、晴れる日は、日差しが暖かいでしょう。東北から九州では、花粉の飛散が非常に多くなりそうです。今年は、例年より飛散量が多くなる予想で、ピークの時期も長引く可能性があります。いつも以上に万全の対策でお過ごしください。

桜前線スタートか

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この先、全国的に気温は平年より高い日が多いため、今年の桜の開花は平年より早い所が多いでしょう。特に、東日本と北日本では、高温傾向が顕著に予想されるため、これまでで最も早い開花に迫る所がありそうです。

来週14日(火)に福岡と高知で桜が開花し、桜前線がスタートする見込みです。16日(木)には本と宮崎、17日(金)には広島、18日(土)には長崎や佐賀、東京などで開花するでしょう。3月末までに九州から関東にかけて広く開花する見込みです。今年は、いつもより早く、お花見を楽しめそうです。